長く住める住宅の作り方

一般的なプランと長く住めるプランを比較しながら、

長く住める住宅の作り方の一端をご紹介します。


新築 1   壁は最小限に

         1階
         1階

 

この間取りは全ての部屋を独立させた、少し旧式のプランです。

 

DK、茶の間、客間のような居間、1980年代まで主流だった典型的な住宅メーカー型プランです。

 

 

 

         1階
         1階

  

壁を必要最小限に減らすと、この間取りになります。

断熱性能が高まり、通信設備のワイヤレス化が進んだため、この様に広いワンルームでも生活に支障はありません。

 

色々な使い方ができそうな間取りが、壁の少ない間取りの特徴で、使い方の工夫ができることこそ、長く住める住宅の基本です。


新築 2   動きやすくシンプルに

         1階
         1階

  

高齢になるに従って、突起物や障害物は転倒の原因ともなります。

 

この住宅はかなり広いですが、小さい部屋がたくさんあって、廊下や扉が複雑です。

少し古いタイプの住宅ですが、1970~80年代によく見られた間取りです。

 

どこの部屋に行くにも扉の開け閉めがあり、廊下が入り組んでいます。

         1階
         1階

 

車いすとは無関係に、誰しもが動きやすく単純明快な間取りは、住みやすく、高齢になっても安心です。

 

このプランの廊下はシンプルですね。

 

特に寝室とトイレ、浴室などの位置関係には注意して下さい。

寝室から、真っ直ぐな廊下伝いにトイレや浴室に行くことができます。

 

高齢時には一番やっかいな問題となってきますので、このシンプルさは重要です。

新築 3   子供部屋を見直そう

         2階
         2階

 

よく見かける、一般的な2階のプランです。

独立した子供部屋に、夫婦の寝室と納戸。書斎コーナーもあって、理想的かもしれません。

 

ですが、子供が独立して残った子供部屋の使い方に、困ってるご家庭は多いものです。

部屋が小さすぎて、物置になることが多いようです。

         2階
         2階

   

子供部屋の必要な時期というのは、思春期の10才程度から独立する25才頃までの15年間程度です。

しかもその間でさえも、孤立した部屋が必要かどうかは疑問です。

 

勉強は一人きりにならない方が真面目にやりますし、家族全員、共通して隠し事のない方が社会性は強くなります。

         2階
         2階

 

子供が独立した後の子供部屋の用途を考えて、あまり区切らずに開放的にしておくことも重要なことなのです。

 

皆がそうだから、ではなく、長い先々の子供部屋の使い方も考えておいて下さい。

新築 4   重要な寝室の位置

         2階
         2階

    

この二つの間取りはどちらも1960年代の団地の、同じ広さの間取りです。

単純に比較して、どちらを選択しますか?

 

決め手は、高齢者夫婦になったときの、DKの位置と寝室の場所です。

上は明るいDKだけども、寝室は北側になりそうです。

下はDKが北側で寒そうだけど、居間も寝室も南側で温かそうです。

         2階
         2階

どっちもどっちですね。

 

子育て時期には上の間取りが良さそうですが、夫婦だけになると下の方が良さそうです。

 

今だけを基準にしないで、将来に備えて間取りを考えておくのが、長く住みやすい住宅です。

新築 5   引き戸、フスマの見直し

             マンション
             マンション

このマンションの間取りには、ご覧の通り開き戸が一つもありません。

全て引き戸です。

 

しかも、天井のレールから吊っているので床は全て平らです。

 

引き戸はバリアフリーだけではなく、開け閉めによって個室にしたり広間にしたりできる、便利な道具です。

 

 

日本古来のフスマに始まる引き戸は、使い方によってはとても便利です。

是非、見直してください。