英語から

バンコクの玄関
バンコクの玄関

アメリカの作家Elle Casey の小説に、見慣れない表現がありました。

"Mom, I'm back" he yelled from the mudroom. He took his shoes off and lined them up.

 

「ママ、帰ったよ」と彼はマッドルームから叫んだ。彼は靴を脱ぎ、棚に置いた、という訳になりますが、問題はmudroom です。

汚れた部屋って何だ?

 

辞書を引くと、何と「玄関」という訳が出ていました。小説の舞台はアメリカのフロリダ半島、マイアミの近くです。

玄関はおかしい、と言うわけで、詳しく調べてみました。

そうすると、「裏口などにある、靴やレインコートなどを脱いで置いておく部屋」という意味でした。

 

欧米はご存じの通り、土足で部屋に上がります。ですから、日本の玄関に相当する部屋はありません。単にfront door と呼んでいるだけです。

ですが、やはり雨やぬかるみ、砂などで汚れた靴で室内に入るのは、宜しくないようです。

そこで、裏口やキッチンの入口、ガレージからの入口付近などに、mudroom という靴脱ぎ場を設けているようです。

 

アジアは、全体的に靴を脱いで上がります。

実は欧米でも、最近はfront door の付近に靴を脱ぎ、室内履きに履き替える習慣があります。

やっぱり、汚れた靴で室内を歩き回られては、掃除が大変という事でしょう。

 

ですが、海外で日本の「玄関」に相当する部屋は、見たことがありません。

入口の中か外に、「靴を脱いで置いておく」、だけです。

やはり、「玄関」は、日本専用の文化なのでしょう。