英語から

網戸の話です。

 

日本の住宅には必須の網戸ですが、海外では必ずしも常備品ではありません。

網戸の付いていない住宅やホテルはごく普通にありますし、日本より蚊の数が多い東南アジアでも、網戸のない家は普通に見かけます。

 

英語では、window screen やmosquite screen などと呼ばれていて、やはり蚊の防御が一番の目的です。

ですが、新築当初の標準装備ではないようで、海外で新築の建て売り住宅を視察した時には、東南アジアでもアメリカでもあまり見かけませんでした。

東南アジアの蚊といったら、日本の蚊の倍くらいの大きさで、そのかゆさと言ったらありませんが、「夕方に風が吹けば、蚊は吹き飛んでいくから」と言って、網戸を付けていないお宅もありました。そう言えば、蚊取り線香も見なかったかも。

 

網戸というのは、ガラスよりも汚れが目立ちますし、建築家に言わせれば、雨戸と網戸は「外観上好ましくないアイテム」と決めつけられてしまいます。

例えば、雑誌でよく見かける、全開に開く居間のテラス窓などには、網戸が一部にしか無かったり、全く無かったりしています。さる有名な建築家の作品でも、居住者は、「あの窓は、写真撮影の時だけしか全開にはしていない。虫が入ってくるから」と言っていました。

 

蚊、ゴキブリ、ハエ、蛾、くもなど、現代人の、特に女性の嫌いな虫たちから、網戸のおかげで守られている訳です。

でも、ちょっと過剰反応とも言えるかもしれません。

網戸のない全開にされた窓は、確かに風が良く通って気持ちが良いものです。

 

「自然を肌で感じる」などという言葉を良く耳にしますが、どうやら、気持ちの良い部分だけを切り取って感じているのかもしれませんね。