英語から

清家清の住宅にある雨戸
清家清の住宅にある雨戸

雨戸については、英語での記述が見あたりません。

 

英語では一応、shutter かsliding shutter  あたりが一番近いと思いますが、それでも鎧戸(よろいど)の意味が強いと思います。

そもそも、sliding door つまり、引き戸そのものが日本での文化で、海外では開き戸が一般的です。そのため、引き戸式の雨戸自体が存在しないのです。でも、開き式の鎧戸は見かけますし、皆さんもご存じでしょう。それがshutter です。

 

海外でも防災の意味はありますが、防犯の意味合いが強く、その意味では、shutter より window grill やwindow grate 、つまり面格子の方が一般的かもしれませんし、これは各地で多く見かけます。

 

昭和の時代までは、雨戸があることが当たり前でした。特に1970年頃の、アルミサッシが標準化される前の木製の窓の時代までは、防犯だけでなく、台風などの防災の意味で雨戸は必需品でした。

ですが、アルミサッシの性能が向上し、ガラスの性能も追随し、雨戸は徐々にすたれています。

 

最近のアルミサッシは、マンションなどに見られるように、風や雨に対する防備が徹底しているため、雨戸を必要としないほどに堅固です。防犯には、フィルム入りガラスが効果を発揮し、防火性能も、防火サッシで十分です。

 

昭和の小説やホームドラマでよく見かけた、お母さんが雨戸をガタガタ鳴らしす音で目が覚めた、という情景は、もはや日本の姿ではなくなってきています。

私としては、雨戸を開けたとたん、「真っ黒くろすけ」があわてて逃げ出した「となりのトトロ」の場面は好きですが・・・