英語から

ローストチキン
ローストチキン

本を読んでいると、料理の場面や、食事の場面がよく出てきます。日本の本でもそうですが、外国文学でも頻繁に出てきて、何かとてもおいしそうです。

ですが、ちょっと気付いたことがあります。それは調理の方法です。

 

roast chicken はよくご存じでしょう。ローストチキン、鶏の丸焼きです。他にroast beef 、ローストビーフもあります。このroast という言葉が、洋書では頻繁に出てきます。

さて、このroast ですが、日本語訳は何でしょう?

 

焼く、でしょうか。ではroast chicken は焼き鳥という訳になりますが、違いますよね。あぶる、でもないし炒めるでもない。焼く、はbake が適切でしょう。炒めるはfry です。fried rice  と言ったらチャーハンになります。

 

roast するには、オーブンが必要です。パイやピザを焼く、あの石でできた釜なら最高ですが、現代ではガスや電気のオーブンが主役です。

そして欧米の、特に合衆国での調理には、このオーブンがとてもよく出てきます。実際、ほとんどの料理でオーブンが使われ、しかも半調理状態の冷凍食品をそのままオーブンに入れて調理する、という記述が頻繁に出てきます。

 

ボストン近郊の一般家庭に伺ったときにビックリしたことの一つに、ガスコンロの上に換気扇が無いことでした。

日本では必須の台所換気扇ですが、アメリカの家庭にないのは、roast することが多いからです。煙が出ないのですね。

魚は焼かないの?と聞いたら、煙の出る物は焼かない、との事でした。へたに煙を出すと、消防車が来てしまう、と笑っていました。実際、肉でも魚でも、焼くときは裏庭の、バーベキューコンロ(炭やガス)でご主人が焼きます。いわゆるバーベキューですね。

 

国が変われば、調理法も変わり、キッチンセットの内容も変わります。バンコクには、一般のキッチンの他に、タイ料理専用のキッチンが半屋外にありました。煙と臭いが出るので、屋外キッチンにするのですね。

 

日本の料理も変わってきました。きっと、キッチンも変わって行くのでしょう。