家のスタイル

皇居宮殿 
皇居宮殿 

日本古来の家のスタイルと言えば、誰もが数寄屋造りを知っているのでは。

主に江戸時代に大きく進歩した建築様式ですが、その風雅さやしゃれっ気、軽さ、自然との調和など、多くの要因で日本人に親しまれている様式と言えます。

 

明治維新以降の欧米文化の大量移入によって、日本の建物様式は一気に変化しましたが、その中にあってもこの数寄屋造りは、その地位を保ち続けました。

 

20世紀に、ヨーロッパに始まったモダニズム建築の影響が、怒濤の様に日本にも訪れましたが、写真の1960年に設計された皇居宮殿に見られるように、日本の伝統美としての数寄屋造りは、当時の著名な建築家の手によって、見事に日本と西洋の美の接点として生き続けています。

 

現代では、数寄屋造りはお金持ちの家、として認識されているかも。

実際、完成された数寄屋建築は、かなり高価になります。木材が高価なのと、職人の技術料も高いからでしょう。

ですが、数寄屋造りはある意味で自由です。高価にする必要はありませんし、モダンなインテリアとの相性も良いです。

 

緩やかな勾配の屋根、自然と調和した主張しない外観、水平線の強調など幾つかのポイントがありますが、必ずしも完全な和風の必要もありません。ただ、ノッポな3階建てには向かないかもしれません。

唯一、庇付きの屋根だけは外せないと思います。しかも、瓦はいけません。もっと緩やかな、金属葺きの屋根が良いでしょう。

 

1970年以降、住宅は都市型のBOX型が増えましたが、深い庇付きの数寄屋造りは、もっと見直されて欲しいと思います。