家のスタイル

タイの古民家
タイの古民家

写真は、タイ北部の古民家の屋根です。

ちょっと変わった感じの瓦です。

 

これと同じ様な瓦を、ベトナムでも見かけました。一個ずつは日本の瓦よりも小さく、A5版くらいの大きさです。

厚みは1cmくらいで、日本で言えば、茶色い植木鉢みたいな質感の瓦です。その小さな瓦を丁寧に並べて固定してありますが、小さいためか、日本瓦のような重い感じが無く、どちらかと言うとかわいらしい感じです。

 

ヨーロッパの南の地域にも、似たような瓦の屋根がありますが、残念ながら、日本では見たことがありません。

瓦なので、土を焼いて作りますが、その土の性質によって色が異なり、それがその地域の色になっています。実際、ベトナムとタイでも少し違っていて、ベトナムの方が黄土色に近い感じでした。

南ヨーロッパでは、わざとカラフルにして、数種類の色を混ぜ合わせて屋根を葺いている地域もあります。

 

この様に、屋根の仕上げ材、つまり屋根の色や形、材質によって、家の見た目はずいぶんと変化します。

変化すると言うよりも、多くの場合、家のイメージを決めてしまうと言っても良いでしょう。

 

素材によって屋根の、厚み、勾配、色、重み、大きさ、形、などが決まってきて、それに雨樋が付いて、家の表情が決まってきます。屋根は、正に家の顔、或いはヘアースタイルと言えます。

本当は、もっと屋根の表現に気を配って欲しいし、もう少し地域全体で、屋根の表情を揃えて町並みを作ったりして欲しいと思うのですが、どうも日本では、安きに流れているような気がします。

 

本当は、昔の方が地域で揃っていて、「♪ 甍の波と、雲の波」 とコイノボリの童謡に歌われるような景色があったのだと思いますが、ちょっと残念です。