インテリアデザイン

シナ合板の木地色仕上げ
シナ合板の木地色仕上げ

「生成り」という言葉があります。ご存じでしょうか。

衣類などで、生地の繊維の色をそのまま生かして使った布のことで、自然な感じの衣服にしたいときに使います。

 

建築にも似たような手法があります。「木地色仕上げ」といって、木の元々の色を生かして仕上げる方法です。洋服と同じで、自然な感じに表現したいときに使う手法です。

 

写真は、シナ(シナノキ)という柔らかい色合いの、節目や木目の少ない素直な木で建具を作った住宅です。

シナの柔らかい色合いを生かすために、最小限の塗装で処理しています。

天井も、構造材の色をそのまま使い、床だけは合板フローリングです。

 

その他にも、タモ、ナラ、杉、檜、ケヤキ、松など、木の持っている素材の色を生かして仕上げると、自然な風合いがあり、しかも時間と共に色合いが変化して、味が出る仕上げが可能です。

一頃は、メンテナンスフリーという言葉が先行して、カッチンカチンに塗装した木が、合板となって出まわっていましたが、素材の良さを生かそうとする考え方は、設計者としてもうれしい傾向です。

 

ただ、天然の木は、手入れが必要ですし、割れたり、ヒビが入ったり、反ったり、トゲが刺さったりすることがあります。メンテナンスフリーとはほど遠く、まめなお手入れが必須です。

といっても、最近は便利な商品が多く、専用のオイルやワックスが、自然素材として売りに出されていますので、結構お手軽な感じです。年に一回、日曜日一日で可能でしょう。

 

木を素材として使ったら、ペンキを塗らずに木地色仕上げにして、素材の色を是非楽しんで下さい。