インテリアデザイン

竜安寺の石庭
竜安寺の石庭

シンプル、というデザインスタイルがあります。

モダンでシンプルとか、カジュアルでシンプルとか、このシンプルというデザインはいろいろに使えて、とても便利なデザイン手法だと思います。

 

日本語では、簡単とか質素、簡素、単純とかの意味で使われますが、インテリアデザインとしては、カラフルや複雑なデザインの反対用語として使われてことが多いようです。

例えば、カラフルに対してシンプル、装飾的に対してシンプル、多様性に対してシンプルという感じでしょう。

そして、どうも日本人は、このシンプルなデザインが好きなようです。

 

 

ちょっと、専門的な話です。

Minimalism という芸術表現があり、建築にもあります。1900年頃に始まった表現で、単純、簡素、凝縮といった意味が込められていて、建築における先駆けが、ミースという建築家の住宅に代表されます。

彼は 「Less is more. 」と言って「簡素である事が豊かな表現だ」と主張しました。

このMinimalism は、ミニマリズムとして日本でも流行し、現代でも生き続けていて、白一色の部屋やコンクリート素材の家などが作られ続けています。

 

でも、このMinimalismですが、実は日本の影響も強いのです。

例えば、写真の京都の竜安寺の石庭はご存じでしょう。この石だけの庭や、利休の茶室に見られる床の間の表現、禅の思想などは、正にMinimalism の究極だったのです。

質素、簡素、単純、凝縮。正に、日本の美意識の代名詞ですよね。

 

日本人がシンプルが好きなのは、長い民族的歴史の背景があった、と言って良いと思います。