インテリア素材

前川國雄の書斎にあった障子
前川國雄の書斎にあった障子

明治初期、欧米人は日本の住居を指して、「紙と木で出来た家」と言いました。

確かに、障子やフスマが大量に使われ、柱と柱の間は障子やフスマなどの「紙」で覆われていました。

その「紙」が、日本のインテリアから消えたのは、いつのことでしょうか。

 

現代の住宅を見ると、というよりも、自分の家を見回してみて、はて、紙は使われているでしょうか?

障子は、ありません。和室がないから。

フスマもありません。やはり和室がないので、木製の収納扉だけです。

壁紙! と言っても、本当の紙ではありません。塩ビなどの樹脂製で、塩ビクロスと呼ばれています。

 

無いですね。かつて「紙と木」でできていた家から、紙が消えてしまいました。

 

紙は、まず、燃えやすいという欠点があります。破れやすいです。汚れやすいです。伸び縮みします。

つまり、建築仕上げ材としては欠点だらけ、ということになります。耐火性能、耐久性能に劣っているのです。

 

ですが、実は少しずつ復活しているのをご存じでしょうか。

和紙は、破れにくく、しかも適度に光を通すので、障子の材料として復活しつつあります。更に、ケナフ紙という麻に似た強い紙の素材が見直され、クロスの材料などにも使われ始めています。塩ビという化学素材でなく自然素材という訳です。

更に、和紙をガラスやプラスチックと貼り合わせて強度を増し、室内窓などにも使われもしています。

 

障子やフスマは、軽くてソフトな間仕切り部材です。ほのかに感じる人や庭の気配を楽しめるのも、紙ならではのこと。

なんか、更に復活しそうな感じを持っています。