インテリアデザイン

当時のあこがれだった応接家具セット
当時のあこがれだった応接家具セット

1980年代、私がまだ駆け出しの頃ですが、注文住宅というとたいてい客間を依頼されることが多かった記憶があります。居間とは違って客間ですから、特別な部屋という設定です。

多くは和室でした。多目的室を兼ねていて、接客や来客の寝室、両親が来たときに滞在する部屋、という感じでした。

 

和室を作る余裕が無い住戸もあります。そこでは居間が客間を兼用しました。

家族の集まる部屋は洋室の食堂やダイニングキッチン、あるいは和室の茶の間で、居間は特別あつらえの客間という設定です。そこにはたいてい、ソファーセットと豪華な収納家具が置かれ、テレビやステレオ(もう死語かも)、更にピアノなどが置かれていたものです。

床材や壁材も一番豪華で、入口のドアーもカットガラス入りの豪華な扉です。床材はまだフローリングが普及していなかったため、ウールのカーペットが上等とされていました。

 

つい最近の様な気もしますが、ずいぶんと昔のような感じもします。この様な間取りの家は、築30年ぐらい経った家なら、今でもたくさん残っているはずです。

でも、いつからこの客間の発想が消えたのでしょう。

家は家族のもの、居間は家族のくつろぎ部屋、つまりFamily room として位置づけられる様になってきたのです。

 

それでも、ソファーセットはかなり最近まで要求がありました。現在では、その要求もほとんど消えています。ソファーセットよりも居心地の良いイスやテーブル、床に直に座るための家具、あるいはコタツなどが選ばれるようになってきたようです。

 

アメリカ直輸入だったLivingroom が、やっと日本式の居間に落ち着いてきたのでしょう。

茶の間復活の日も、間近な様な気もしますが、どうでしょう。