住宅の話

武蔵野市の団地(1969年の航空写真)
武蔵野市の団地(1969年の航空写真)

大学の講義で学生に、団地の話をしていたら、「団地って何ですか?」という質問が出てきたことがあります。正直なところ、かなりビックリしました。知識不足なのか、それとも世代なのか・・・・・

 

6月の始めに、同潤会の上野下アパートがいよいよ解体される報道がありました。同潤会アパートというのは、関東大震災の直後に、震災復興の一貫として、日本で初めて作られた鉄筋コンクリート製中層アパートのシリーズの事です。

その後、戦争があり、今度は戦後復興の一貫として、日本住宅公団が一連の鉄筋コンクリート製中層アパート群を作りました。それが団地のことです。高島平ニュータウンとか多摩ニュータウンなんかが有名です。

 

でも、確かに、1980年代からはいわゆる集合体のアパート群は姿を消し始め、団地も死語になっていったのかもしれません。私は小学校時代、団地で育っていますが、私の子供は違いますし、おそらく見たこともないでしょう。

団地はマンションへと移り変わり、1970年代の大型マンションは高層マンションへと移り変わっています。今の学生達は、マンションか戸建て住宅で育ってきたのでしょう。団地は高齢者世帯が多く、若い世帯には嫌われていますので。

 

団地と共に消えたものに、お菓子屋と文房具屋があると思います。

住宅街では、本当に見かけなくなりました。我が家の近所でも、最後の文房具屋が10年ほど前に無くなりました。

お菓子屋はコンビニになったのでしょうか。コンビニではお菓子が買えますから。

 

でも、お菓子屋と文房具屋は子供の世界ですが、コンビニは違います。大人の世界です。

消しゴムの臭いを嗅ぎながら、いい匂いの消しゴムを選んだ日々が懐かしいです。そして、その経験のない今の子供達が、何かかわいそうです。

住宅街には、是非残しておいて欲しかったお店かも・・・・