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在りし日の赤坂プリンスホテル
在りし日の赤坂プリンスホテル

赤坂プリンスホテルが解体されました。1982年に完成した40階建ての新館は、とてもユニークでハイレベルな技術で解体されましたが、それを紹介しながらも、耳の痛い話もありました。ちょっと長いですが、一部を紹介します。

 

Ordinarily, a building that is 30 or 40 years old should have many years of life left, if properly maintained.

一般的には、30年から40年たったビルは、適切なメンテナンスをすれば、まだまだ寿命にはなっていない。

The Empire State Building, for example, is 82 and doing just fine after major renovation work.

例えば、エンパイアステートビルは築82年だが、大規模修繕を行ったばかりである。

But the Tokyo buildings fell victim to the vagaries of commercial real estate here, where high property values, changing design standards and other factors have conspired to create a bull market for demolition.

しかし東京のビルは、営利優先の不動産屋の、気まぐれの餌食となっている。彼らは、資産価値を高め、デザインを一新し、余剰効果を得るために、解体をして強気の賭けに出るのである。

 

確かに、わずか30年であの40階建てのタワーホテルを壊すのは、いかにも無駄な気がします。それを海外から見れば、「営利優先の不動産屋」の仕業と見えるのも納得できます。

 

実は、40階建て高層ビルである赤坂プリンスホテルの解体は、世界からも注目されている、日本ならではの高い技術で解体されています。ちょうど36階あたりから解体を始め、最上部を帽子のように残したまま、少しずつ低くなっているのです。だるま落としに似ています。この技術は、今後世界中で必要となっていく、高層ビルの解体方法としては、画期的な方法です。

 

と、褒め称える文章なのですが、後半はスクラップ・アンド・ビルドの日本式不動産屋を、チクリと批判したと言う訳です。

でも、あのエンパイアステートビルが82歳とは知りませんでした。すごい、の一言です。