住宅の話

新築マンションの内部下地 ここまで大工なしです
新築マンションの内部下地 ここまで大工なしです

大工さんの話を、もう少ししてみたいと思います。

 

新築のマンションには大工は入らず、各種の専門工が分業制で作っていく話をしました。下地の専門工、ボード張りの専門工、建具の専門工、収納家具の専門工などがそれぞれ受け持ち、組み合わせることによって室内を作って行きます。

この方法は、住宅メーカーの新築現場でも見られます。工場で作られた各種の部材を、現場で組み合わせることによって家を作ってしまいます。マンションと違うのは、木造住宅の場合には、木を扱う事が多いので、大工が組立てるという所です。ただし、ここで言う大工は、高いレベルの技能工ではありません。切って組み合わせる事の出来る程度、つまり、細かい細工は出来ないし、和室などは作れない大工です。

 

ツーバイフォー住宅も同じで、特定のサイズの木を、ひたすら切っては金物と釘とで固定して行きます。使われる木はツーバイフォー材、元々は輸入材で、主に北アメリカやカナダから輸入されてきます。この材木は、まず真っ直ぐという事がありません。欧米ではあまりそう言うことを気にしないようで、2、3cmぐらい反っているのは当たり前となっています。

そのため、日本の在来工法の大工は、ツーバイフォーを嫌っているようです。

 

こうした事が理由となって、大工の中でも人種の区別が起こっています。住宅メーカーや建て売り住宅の大工、ツーバイフォー専門の大工、そして在来工法の大工などです。

もちろん、人件費も違います。建て売りの大工は安く、在来工法の大工は一番高いです。ある意味、分かる気がします。

 

実は、リフォーム工事も腕の良い大工でないと出来ません。細かい細工が多いからです。そのため、人件費は、実は一番高いようです。逆に、そうでないといいかげんな工事になってしまいます。

素人目には違いの見えない技術なので、大工というと何か特殊な気がしますが、実は、こんな違いがあるのです。

 

では、素人はどうやって見分ければ良いのか・・・。

恐らく無理でしょう。我々でも、しばらく仕事を見ていないと分かりません。

ただ、腕の良い大工の仕事は、見ていて感動を覚えます。背筋に鳥肌が立ったこともあります。そんな大工に巡り会うかどうか、これは運かもしれません。