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オランダの作家 Iwan Baanの作品
オランダの作家 Iwan Baanの作品

インテリアデザインなどの表現の一つに、シンプルというのがあります。このシンプルは、更に研ぎ澄まされて、20世紀にはミニマリズム、minimalism という表現として世界中で使われていました。minimalism はminimam つまり、最小限という意味の派生語です。真っ白い空間に、黒い革製のイス。とか、コンクリートの地肌の内装に、真っ白なテーブル。とか、そんな感じのインテリアです。

 

Minimalism had a short life. という論説がありました。ミニマリズムは、短い命だった、と言う内容です。

Its asceticism was at odds ・・・・・・ この禁欲主義は奇妙だった、と言っています。確かに、徹底的に真っ白で、家具や機器類は一切見せず、生活の気配を全く感じさせないミニマリズムの空間は、禁欲的で、宗教的です。

Psychological studies showed the beneficial effects of color in the environment. 心理的な研究では、環境の中での色の効果は有益な結果を表している、と言っていますが、ちょっとこじつけっぽい論理ではあります。

 

Designers started to preach comfort. デザイナーは心地よさを表現し始めた、という事は、やはりミニマリズムは、心地よくないと言いたいのでしょう。

 

日本の住宅では、今でもミニマリズムは流行しています。ただ、「禁欲的」なまでのミニマリズムではないようですが、住みやすく便利で心地よい、という程には崩れてはいません。住宅雑誌の中で見る写真では、やはり生活感は消えています。

尤も、雑誌の写真は演出されていて、写真を撮るときだけ余計な物は、見えない所にどかしていますが。ですから、どこまで本当の表現なのかは疑問です。

 

禅の思想の「無」はminimalism です。

とすると、やっぱり住宅のインテリアは、居心地重視でデザインした方が、住む人には宜しいのかもしれません。

Minimalism had a short life. というよりは、ミニマリズムは、一部の人だけが好む表現である、とした方が良いのかもしれません。