住宅プラン

結果的には現代的なインテリアとなったI邸
結果的には現代的なインテリアとなったI邸

30年以上住宅設計の仕事をしていますが、誰が作るかは分かりませんが、住宅に流行というものがあるのを感じます。車やファッションのようにコロコロとは変わりませんが、何年かすると変わっています。

いったい、誰が作っているのでしょう。

 

住宅を扱う雑誌を良く読みますが、大きく3つの傾向に分かれるような気がします。一つは、新建築などに代表される、かなり芸術的な傾向の強い作品を取り上げる雑誌、二つ目は、マイホーム系の住宅メーカーや設計事務所の住宅を取り上げる雑誌、もう一つはリビング誌のような、インテリアを中心にした雑誌です。

芸術的な作品に流行を作る力があるかは疑問ですが、マイホーム系やリビング系は、流行に敏感な気がします。

 

現代の流行は、明るいナチュラル系の自然素材を使った内装で、オープンな感じの、アイランド型キッチンを中心にしたLDKを持った間取りでしょうか。布の生地で言えば、コットンのような素材が好まれ、重厚感より居心地の良さに重きを置いている気がします。「飾らない」とか「気取らない」なんて言葉がよく使われています。

 

この流行が何時始まったか定かではありませんが、ちょっと前までは、白を基調としたシンプルなモダン、その前は、和モダンというタタミなどを組み込んだモダンなどが流行でした。20年前頃には、少し重厚な濃いめのフローリングを貴重としたコントラストの強いインテリアが流行していた時代もありました。

 

設計の際に、流行を追うことは全くありません。あくまでも施主にとってベストであることを基準にし、自分の設計思想に反映させながら設計をしています。でも恐ろしいものです。日常見ている雑誌に、知らず知らずのうちに影響されているのでしょう。何となく、時代の流れに乗っている自分に気が付きます。

そんな時思うのです。俺って、俗人なんだなぁ、って・・・・・