英語から

バンコク近郊の水上マーケットの風景
バンコク近郊の水上マーケットの風景

今月末から、バンコクで開催されるシンポジウムに行ってきます。今年の議題は「Architecture and the Environment」 建築と環境です。日本を始め、世界中で常に議論されている内容ですが、地域によって多少解釈は違っています。

 

日本だと、即、省エネやエコがテーマになりますが、ヨーロッパだとSustainable つまり、環境共生となり、自然と人間との共生がテーマになります。

今回のバンコクはどちらかというと、Natural and Cultural Environment という事で、自然と文化の共存がテーマのようです。

バンコク周辺はいわゆるEthnic Minorities といわれる少数民族が分散していて、そうした人々は、特に水と親しんだ民族的な生活を送っています。バンコクは元々が東洋のベニスと呼ばれていて、たくさんの運河があり、その運河沿いに自然と親しんだ、伝統的な生活を送っている人々がたくさんいます。つまり、バンコクでは、自然との共生は文化でもあるわけです。

 

日本だって、その昔は自然と共生した文化が豊富にありました。日本の庭は欧米とは異なり、自然な姿を巧みに利用した表現が得意ですし、建物の中にも、花鳥風月はたくさん取り入れられていました。数寄屋造り、茶室、借景、坪庭などがその代表です。その文化が消えつつあるのは、ほんの最近の事です。

 

もちろんバンコク都市部では、「Decreasing the cost of air-conditioning」 は重要なテーマですし、議題の中にも入っています。世界中どこでも、都市部での省エネは共通のテーマですから。それでも、バンコクに限らず農村部での自然との共生は、エコと平行して語られる世界共通の標準的なテーマです。

という訳で、若干肩身が狭い部分もありますが、私としては、農村部には触れずに、日本の都市における Architecture and the Environment をテーマに発表するつもりで準備しています。

 

でも、沖縄の竹富島には、すばらしい民家が多数残っていて、みごとに環境と共存しています。

その事も、ちょっとだけ触れておこうかとも、思っています。