設備の話

バンコクのトイレにあったおしゃれな手洗い
バンコクのトイレにあったおしゃれな手洗い

新築で和式便器にする人は、いなくなりました。私はこの20年間、数十件の設計をしていますがゼロです。公共建築でも、駅のトイレでも、洋風便器が主流となっています。確かに、楽ですから。

ところが、学生などに聞いてみると、男子でも公共建築の洋風便器の便座に座るのは、嫌だそうです。誰が座ったか分からない便座は、不潔だそうです。もちろん、女子も同様です。

高級なビルのトイレでは、殺菌するスプレーや、便座に敷く紙などが備え付けてあることがありますが、少数派です。やはり、日本人は潔癖症なのでしょうか。何故なら、海外ではそうした物は見たことが無いので。

 

最近の大学の事情ですが、学生を確保する大きな手段の一つに、特に女子トイレを綺麗に改装する事が上げられています。食堂をおしゃれにしたり、メニューを工夫したりするのは有名ですが、実は女子トイレは、隠れた対策なのです。一見不潔そうなトイレの大学は、女子学生に嫌われるそうです。

なので、大学のトイレはホテル並です。お化粧直しもしやすく鏡やシンクも工夫され、インテリアもモダンだったりソフトだったり、もちろん臭いなどはありません。

昔日の学校のトイレのイメージは、完全に無くなっています。これも、時代の変化でしょう。

 

もう一つ時代の変化の話。

家庭で、男性がおしっこをするとき、成人男性の40%程度が便座に座ってするそうです。これは、TOTOのアンケートによるもので、学術的(?)な数字ではありませんが、少なくとも、多くの男性が、女性と同様に座っておしっこをしているようです。

理由は簡単。その方が周囲を汚さないからです。立ってすると周囲に飛び散ったり、跳ね返りが周囲を汚したりして、トイレが汚れ、臭くなります。それを嫌う主婦が、ご主人に座ってするように要求し始めている、と言う訳です。

これは、全くその通りで、その方が汚れませんし臭くなりません。ですから、トイレ掃除は、楽になります。

 

東南アジアのトイレに慣れている私としては、日本のトイレは最高級に感じますが、どうも日本人は、とてつもなく潔癖症な人種、という事なのでしょうね。でも、外人も日本のトイレをとても喜んでいるので、方向性としては間違っていないと、確信はしていますが。