住宅の話

広島で見た古い町屋 間口は狭く、奥行きは相当に長い
広島で見た古い町屋 間口は狭く、奥行きは相当に長い

景気を判断する基準の一つに、住宅の着工戸数というのがあります。景気がよいと、新築住宅の着工が増えるという理屈でしょう。今が景気が良いかどうかは知りませんが、最近、住宅街で新築工事現場を見かける機会が、多くなったような気がします。

職業柄、工事現場があると、つい覗いてしまいます。もちろん、道路からだけですが。

例えば、先週一週間で見かけた現場は5件ほどでしたが、全て、建て売り住宅の様でした。しかもどれも木造3階建てで、ツーバイフォー工法の住宅でした。場所が東京都内の住宅街、という事もあるでしょうが、それでも3階建てばかり、というのも珍しい事です。

 

一昔前まで、って、ほんの10~15年くらい前の話ですが、3階建てと言えば、鉄骨かコンクリートが主役でした。特に鉄骨では大手の有名メーカーが競っていましたし。

でもこの10年、木造の3階建てが増えてきたように思います。特にツーバイフォー工法は長い柱が不要なので狭い現場でも建てやすく(3階建てにする位ですから狭い土地が多いです)、部材が軽いのでクレーンが無くても平気、という利点があり、3階建てには向いている工法と言えます。しかも、明らかに鉄骨よりは安くできます。

 

耐震性能は申し分ありません。元々、ツーバイフォー住宅は耐震性が高く、解体しようとしてもなかなか壊れない建物です。3階建てでの構造耐力は十分です。しかも、工期は極めて短かく、それも安さの理由となっています。

そう考えると、3階建て住宅がツーバイフォー工法で建てられるのもうなずけます。

 

ただ、どの建物も同じ様な外観でした。間口が狭く、その間口の2/3が駐車スペースになっていて、残りが玄関です。道路側は総3階で、敷地の奥に向かって建物が伸びています。奥行きは結構あるみたいで、要するに、長屋や町屋の作り方です。

そんな住宅が、3件から4件ぐらい道沿いに並んで建っている、正に町屋です。

なんか、新しい都市型住宅街の顔、の様な気がしないでもありません。