バンコクから

道端の露店の果物屋 不思議な果物が所狭しと並んでいます
道端の露店の果物屋 不思議な果物が所狭しと並んでいます

バンコクから、の最後は日本からです。深夜便でバンコクを出て、朝、成田に着きました。

タイは南国、トロピカルな気候です。トロピカルと言えば、やはり果物でしょう。実際、見たこともない果物が山のように積まれていますし、道端の屋台で売られています。おいしそう、と言いたいところですが、実際、これって何?、ってな果物が沢山あって、手が出ません。

 

例えば果物の王様と呼ばれるドリアン、ですが、見た目はハリネズミ。しかもその臭さと言ったら、経験した人でないと分かりません。新鮮な採り立てを、切ってすぐに食べるのがルールの果物です。味は、ほとんどチーズ。ところが、数時間で発酵するのか、ものすごい腐敗臭が立ってきます。

実際、「ドリアンの持ち込み禁止」 " No Dolian" と書かれた看板がホテルの入口に立っているほどです。

 

その他、見た目はジャガイモみたいな果物、小さなハリネズミ、イチゴの親分、イチジクとリンゴの合いの子などなど、正体不明な果物ばかりで、日本の八百屋の店頭とは大違いです。

でもそんな妖怪大変化みたいな見た目の果物が、ホテルの朝食では、きれいにカットされて並んでいて、楽しませてくれます。

 

ナマコやウニもそうですが、こんな果物を始めて食べた人は誰なのでしょう。先駆者というのは、どの世界でも尊敬の対象です。スイカジュースにマンゴージュース。ココナッツミルク、パイナップル、オレンジ、レモン、ライムなどなど、そのおいしさは誰もがご存じでしょうが、現地の味は、やはりひと味違います。

文化と料理は、現地で体験しないと分かりません。日本に入って来る情報は、全て脚色されていますので、自分の足と口で確かめるしか知る方法はないでしょう。

日本に帰ってきて高齢の母が言いました。「テレビでバンコクを写していたけど、大きくてきれいな町なんだねぇ」

「きれいだよ、上だけ見ていれば。でも足下はすごい状態だよ」、と私。

 

それが、文化でしょう。