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バンコクの古民家にあったふとん 何故枕が二つなのかは分かりませんが
バンコクの古民家にあったふとん 何故枕が二つなのかは分かりませんが

最近の新築住宅では、ほとんどがベッドで設計しています。実際にはフトンを敷いていることもありますが、それでも床はフローリングです。確かにベッドは寝起きが楽で、フトンの上げ下ろしが不要です。個室ではソファー代わりに座ったり寝ころんだりもできるし、マットレスの種類も豊富で、寝心地も良いようです。

でも、畳だからフトン、フローリングだからベッドと言うことはないと思います。フローリングでもフトンで寝ることは何ら問題はありません。

 

日本は奈良、平安の時代から、板の間にフトンを敷いて寝ていました。畳の上に寝ることの方が最近のことです。そうした長い歴史があるのに、板の間にフトンで寝るのは抵抗がある、という人が多いのは、やはり生まれた後の生活習慣でしょう。やったことが無いから違和感がある、というだけの話です。

東南アジア全体でも、板の間に布団を敷いて寝ていました。やはりベッドの方が歴史は浅いようです。

 

ベッドとフトン、どちらが良いのでしょう。

私は寝相が悪いし、ベッドだと落ちてしまうので、フトンの方が好きです。一人でキングサイズなら良いですが、もし妻とダブルベッドだったら、きっと妻は夜中に何度も蹴飛ばされているでしょう。フトンを並べていても蹴飛ばすそうですから。

それに、暑がりなので、足が暑くなると畳の上に足を出して冷やします。これもベッドではできないことです。

ベッドの良さは、何と言っても寝起きが楽なことでしょう。特に高齢になるとその傾向が強くなります。そして、敷き布団が不要で、布団干しが楽、というのもあります。

 

でもベッドの最大の欠点は、その大きさと移動の困難さです。一度置いてしまうと、まず模様替えが出来ません。間取りが確定されてしまいます。フトンなら、敷いた場所が寝床ですから、部屋の模様替えや移動が楽です。

この模様替えの楽さは、重要な要素です。欧米の家のように十分な広さがあって、部屋数も十分ならベッドの移動もそんなに必要ないでしょうが、日本のように狭くて、工夫して生活する家には、ベッドは不向きだと思います。フトンで部屋の用途や使い方を自由に選べるのが、狭い家での日本流の住み方でしょう。

 

寝食分離は当り前ですが、寝食の場所固定までは必要ありません。

融通の利くフトンは、日本の生活習慣には似合っていると思います。