建築雑談

コルビュジェのサヴォア邸
コルビュジェのサヴォア邸

富士山や鎌倉など、世界遺産の話が盛り上がっています。世界遺産はユネスコが指定を行っていますが、自然や文化などジャンルが分かれていて、富士山は自然遺産と思いきや、何と文化遺産です。文化遺産と言ったら、ピラミッドや世界各地に残る遺跡の数々、古い都市や町並みなどが有名ですが、何で、とも思いました。

 

実は建築作品にも世界遺産があります。それもかなりの数で、50件くらいはあるのではないでしょうか。多くは古い建築物で、万里の長城や中世の教会や寺、モスクなど。日本だと、厳島神社や原爆ドームなどが有名です。でも、中には、住宅もあります。わずか2件ですが。

 

世界遺産ではないですが、世界的に有名な住宅に、フランスのル・コルビュジェ作のサヴォア邸があります。さてその住み心地は・・・・、ってな疑問は持ってもしょうがないのですが、やはり住宅である以上、住み心地は気になります。で、色々と調べてみました。もちろん住んでいた人の話も残っています。で、総合すると、住み心地も大変良かったそうですが、雨漏りがひどくて困ったそうです。屋根のない四角い建築は経験が無く、ある意味、しょうがないかもしれません。

 

でも、実際には歴史的な有名建築でも、住み心地や使い勝手は最悪という物件も、少なからずあります。例えばある有名なガラス張りの美しい住宅ですが、湖畔に建っていて、蚊などの虫が多かったそうです。そこで住人が建築家に網戸を付けてくれと頼みました。でも建築家は、外観が悪くなるのでダメだと断ったそうです。住人は耐えられなくなり、ついにその有名な住宅を引き払ってしまったそうです。

この手の話は、たくさんあります。住宅雑誌を飾っって絶賛されたアパートに人が入らなかったり、建築史に残る名作が、実は寒くて寒くて、家の中でオーバーを来て生活しているとか・・・・

 

歴史に残るなら、住み心地の良さで残りたいと思うのですが、それは無理でしょう。

何故なら、評価のしようがないからです。でも、歴史的建築物が住み心地も良かった、と聞くのは、やっぱり嬉しいです。