建築雑談

世界遺産のシドニーオペラハウス   無名だった設計者ヨーンはこの作品で一躍有名な建築家になりました
世界遺産のシドニーオペラハウス   無名だった設計者ヨーンはこの作品で一躍有名な建築家になりました

日本に一級建築士が何人いるのかは知りませんが、30万人程度はいるようです。更に、設計事務所の数は、と言うと約11万くらいあるそうです。設計事務所には、一級と二級があるので、単純に一級建築士の数とは比較しないで下さい。実際、設計活動をしていない一級建築士も大勢いますので。

じゃあ、建築家の人数はどれくらい?

ってな疑問も沸いてきますが、この答えは難しいでしょう。何故なら、建築家の定義がはっきりしていないからです。

 

建築家。英語ではArchitect になります。でも、日本語ではArchitectの訳は、建築家、設計者、建築士、の大きく3つになります。例えば一級建築士は、Firstclass Architect になります。また設計者はDesigner とも呼ばれます。日本でデザイナーと言えば、どちらかというと服装やインテリア、家具、商品などのカラフルな世界を指す事が多いですが。

そんなわけで、建築家というのはある意味日本独特で、設計者の中の一部の人々を指すことが多いようです。例えば、住宅メーカーやゼネコンに勤務している設計技術者はあまり建築家とは呼ばれていません。やはり独立して、コツコツと妥協しない建築を設計する人々を指している気がします。

 

だからといって、一級建築士の建築家が、みんな優れた設計者という訳でもありません。理由は、スタッフに支えられて始めて成立している人々も大勢いるからです。逆に、地味にコツコツと人知れず洒落た作品を作り続けている人もいます。

つまり、名前と実態とは違う、と言うことで、何処の世界も一緒という事です。

従って、良い建築家、若しくは設計者に巡り会うかどうかは、運、という事になります。人と人、出会いです。良い住宅会社であっても結果は担当者で決まりますが、これも出会いです。

 

著名な建築家でも、施主に訴えられた人は大勢います。つまり、結果的に相性が悪かったのでしょう。夫婦の離婚と似ています。かと思うと、終生を通り越して、親子の二代に渡って愛され続けた住宅もあります。手放すに忍びない、という事でしょう。

家は高価なだけに、難しい買い物です。私は個人的に、結果的に70点程度になれば、大満足だと思っています。100%は有り得ません。不可能です。

建築家も、良い施主との出会いを求めています。お互いに良く知り合うのが、最初の一歩なのでしょう。