住宅の話

バンコクの中流家庭向住宅   数百戸の住宅が立ち並ぶ住宅地ですが全て建売りです
バンコクの中流家庭向住宅   数百戸の住宅が立ち並ぶ住宅地ですが全て建売りです

住宅メーカーに長く勤めていましたが、住宅メーカーには「標準プラン」というものがあります。この標準プランは、「標準的なプラン」とも読めますが「規格プラン」と言った方が近いかと思います。つまり、既に決まっていて、そのプランで建てる、という意味です。そのココロは、間取りを作る手間が省けるため、価格を安くする、という販売方法を取れると言うことです。

 

一般的な住宅メーカーは、注文住宅に似ていて、間取りは自由であることが多いようです。担当者と打ち合わせをしながら、土地の形状や家族構成、その他の細かい要望に合わせて間取りを作って行きます。まぁ、作るのはほとんどが営業担当者で、設計技術者ではないですけど。

一方で、この標準プラン、若しくは規格プラン売りというのが存在していて、間取りはFIXしていて動かせない。内装等はある幅の中から選べる。その代わり、安い。という商品です。

 

折角建てるのだから、好きな間取りがいい。とは誰しもが思うことでしょうが、実は注文に合わせて間取りを作る、という住宅の作り方は日本独特の方法でもあります。世界での一般では、注文住宅は高級住宅で、一部の限られた人の世界です。ほとんどの新築住宅は建て売りであることが多いのが実情です。

日本だと、マンションは完全な建て売りです。その他、小さい区画の中で、数戸の建物を建て売りしているケースもあります。それが世界的には標準的な一般住宅の姿です。

多くの住宅は、デベロッパー、つまり不動産業者が企画販売しています。広い区画、って、相当に広くて、数百戸も建てる事も普通ですが、その区画にさまざまな価格帯の住宅を建て、その設計を設計事務所が行っています。

 

建て売りは、住宅を安く作れます。別に質を落としているからではなく、施主がいないので細かい細工が無く、途中変更も無いからです。つまり、一気にスケジュール通りに建てられますから、工事費が安く済むわけです。例えば、35坪の住宅を、注文住宅だと坪65万円はしますが、建て売りなら、同じ品質で坪50万円で出来るでしょう。

 

但し、海外では買ってから自分たちで手を加える事が多いようです。DIYでコツコツと手を加え、買ったときより見栄えがするように変えてしまい、最後には転売します。

日本では、それがないですね。全て業者まかせ。だから建て売りを嫌うのかもしれません。