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e1027  もうすぐ全体が見えるようになるのでしょう
e1027  もうすぐ全体が見えるようになるのでしょう

ヨーロッパを中心にした1920年頃は、新しい建築や芸術の流れである近代芸術が始まった頃です。近代の前は近世、その前は中世ですが、近世になって産業革命が起こり、芸術、文化、生活、社会活動の全てに変化が訪れました。その革命のドタバタがある一定の方向に収斂し始めたのが20世紀初頭で、建築の世界では近代建築が1920年頃から始まっています。

近代建築というのは、中世に始まったゴツイ装飾で覆われた建物に替わり、コンクリート製の白い屋根のない箱形で、大きな窓を持った装飾のない建物に代わった時代のことです。

フランスの南、地中海に面した海辺で、その初期近代建築の傑作の保存運動が起こっています。

 

建物は、Eileen Gray というアイルランド生まれの建築家であり家具デザイナーが、1924年に設計したおしゃれで美しい住宅で、彼女の名前を取って”e1027” という名前が付いています。

E-1027 stands today in poor condition, original furniture having been removed. 現在は住む人もなく、かなり荒れ果てているようですし、有名な家具類も売り払われてしまった様です。

State of France and the city of Roquebrune Cap Martin bought the villa in 1999 and made it secure provisionally. その荒れ果てた住宅を1999年に、フランス政府とロクブリュヌ・カップマルタン市が買取り、仮の復旧をしました。

A report of March 2013 indicates that the house should be open to the public later this year. 2013年3月の発表では、今年の終わり頃には、一般に開放できる様になるそうです。

 

Roquebrune Cap Martin というのは、地中海に面した美しい海岸で、有名なモナコグランプリが開催されるモナコのすぐ隣町です。1924年に建てたときには、周囲には何もなく、ロバの背に荷物を乗せて訪れたそうですから、すごい執念です。でも完成した住宅(最初は自宅でした)からは、地中海越しにモナコの美しい街並みが見えるそうです。

 

ヨーロッパには多くの記念碑的な建築が残っていて、それを建築家達が決起して国を動かし、保存しようとする動きがあります。多くが博物館となり、一般の人も中を見ることができ、多くの学生達(もちろん日本人も)が勉強に訪れます。

日本にもDOCOMOMO Japanという、近代建築の保存活動を行っている団体があります。でも現状では多くが、営利目的や耐震性能の理由で壊されてます。

土地が高く地震がある。これは、建物にとっては、とてもかわいそうな環境なのです。