建築雑談

地形図と呼ばれる物です  川や沼だった所、埋め立て地、低地、地山などが分かるようになっています
地形図と呼ばれる物です  川や沼だった所、埋め立て地、低地、地山などが分かるようになっています

防災の日には、ずいぶんと多くの報道がされていました。やはり圧倒的に地震と津波に対する予防が多かったようです。確かに誰もが認めるように、日本は地震の多い国です。でも世界レベルで見ると、結構地震の多い国はあちこちにあります。インドネシア、ペルー、チリなんかは有名(?)です。ニュージーランド、イラン、トルコ、台湾、中国四川省も時々耳にします。アメリカのカリフォルニアも時々巨大地震が発生しています。地球の大陸プレートは常に動いているので、地震は世界中で起こっているわけです。

 

ただ、世界各国の地震報道を見る度に思いますが、その被害の大きさです。建物が完全に倒壊したり、橋が落ちたり。特に建物の倒壊は、地震の多い国なのに何故、と目を疑うような構造の建物が崩れています。いわゆる組石造という、石やレンガを積み上げただけの建築物ですが、その数階建て建物が崩れています。

崩れて当り前、というのがプロの目から見た印象です。

 

日本の建築は、1981年以降の基準で真面目に建てられていれば、まず地震で崩壊することは希でしょう。それは東北の震災でも証明されています。倒壊したのは、ほとんどが津波によるもので、地震そのものではない、という学会の報告が出ています。世界歴代7位(らしいです)の規模の地震でも、耐えられる構造体です。安心しましょう。

 

最近の地震での心配は、地盤に移ってきています。いくら頑丈な建物でも、地盤が崩れればおしまいです。海、川、沼、池などの埋め立て地は最も危険な土地です。ガケの上や真下も安心できません。砂の地盤も心配です。でも何と言っても、埋め立て地や盛土の地盤が一番不安です。そして、そうした土地が日本には相当多く存在しています。現状からは想像できないのが問題ですが、江戸時代以降、日本中で盛土による土地の造成が行われてきました。

固い地盤だと震度3でも、埋め立て地では震度4や5てなことが起こりえます。私の家は硬い地山の上に建っていますが、一年を通してほとんど有感地震を感じません。それほど、地盤と地震の揺れは関係しています。

 

日本の真面目な建物は安全です。選ぶべきは土地でしょう。と言っても、先祖代々住み続けていれば、動けませんが、先祖代々の土地は安全だと思います。新しい造成地の方が危険です。

これから土地を選ぶ人は、是非役所に行って、昔の地図を見て下さい。10m離れるだけで、安全な土地が手に入りますので。