建築雑談

東京都庁舎  私にとってはバブルの象徴です
東京都庁舎  私にとってはバブルの象徴です

2020年のオリンピックに向けて、早くも経済が動き始めているそうです。早いものです。まだ7年先なのですが。きっと建築業界も賑やかになるでしょう。

1985年頃に始まったバブルの時も、建築界は大ラッシュでした。特にそのラッシュの最中に、東京都庁と東京ドームの建設が重なり、建築業界は大変な事になっていました。職人が大量に不足したのです。

 

都庁舎は1990年に完成し、東京ドームは1988年に完成しています。どちらも完成時期が決められた、遅れることの許されない工事でした。しかし当時すでに、大量のマンションが着工しており、やはり完成を遅らせることのできない状態で、突貫工事が行われていました。これらの工事が、大量の職人を吸収してしました。大工、左官、塗装、タイル、水道、電気、鳶、土工など、あらゆる職人を高い賃金でかき集め、東京から職人を消してしまったのです。

 

困ったのは町の工務店達です。ある日、自分の現場から職人が消えてしまったのですから。呼び戻すには、より高い賃金でないと無理です。でも、そんなことをしたら、小さな工務店は倒産してしまいます。そんな現場が、一件だけなら何とかなるのですが、全ての現場で発生しました。しかも新しい注文は次々と入ってきます。

完全なパニック状態でした。そんな状態が、1992年頃まで4~5年続いたでしょうか。当時、私も現場管理をやりながら、北海道から沖縄まで職人を捜し回りました。季節労働の外国人が大量に入ってきて、社会問題になったのもこの頃です。

ずぶの素人が職人となり、実際、人には言えないような工事内容が、否応なしに行われていたのも事実です。

 

そんなパニックが再び起こるのでしょうか。今の日本は、圧倒的な職人不足です。ちょっと仕事が重なるだけで、すぐに作業が滞ってしまうほどです。若者の職人離れが原因の一つですが、長い不景気も要因でしょう。

そんな訳で、公共事業は計画的に行って欲しいものです。

 

新聞を見ると、東京湾の埋め立て地周辺に施設が集中しています。今の、お台場、有明、葛西臨海公園の周辺です。確かに広大な空き地があるので、良いスポットでしょう。でも、交通手段がゆりかもめしかありません。ちょっと心配です。晴海や隅田川からの船便が便利になるかもしれません。

なんか、あのエリア一体が大きく変わりそうで、ちょっとワクワクもしてきます。