住宅の話

これって何帖でしょう  畳の敷き方も色々と変化してきました
これって何帖でしょう  畳の敷き方も色々と変化してきました

日本には昔から、帖と坪という、独特の単位が使われてきました。もちろんこの単位は建築だけ、それも、住宅の世界だけで生き残っている単位です。海外でも、ローカルには独特の単位があるようですが、公式ではm2が使われています。

尺や間はかなり廃れてきました。1間は6尺で約1.818mというのは、住宅を設計するときのモジュール(単位)としては使い続けられていますが、巾2尺の物入れ、と言ってももう通じなくなっていて、巾60cmの収納、と言う方が一般的です。

 

でも、面積だけは相変わらず坪と帖が生き続けています。例えば、建物の延床面積が122m2、と言われても、何かピンと来ないですが、37坪です、と言われるとイメージが沸いてきます。同じように、寝室は12.4m2です、と言われると広さのイメージがつかめないですが、7.5帖です、と言われるとすぐに、チト狭いかな・・・・、とイメージが沸いてくるでしょう。家や土地の価格も同じです。平米15.1万円です、で分かる人は少ないでしょう。坪50万と言われて始めてピンと来ます。

 

1坪は3.3m2であることは有名です。では1帖は幾つでしょうか?

ほんの20~30年前までは、畳が6枚あれば6帖でした。日本古来の伝統です。そして、畳には色々なサイズがあることも知っているでしょう。関東間と関西間、それに団地サイズなんかが有名です。実は、畳には決まったサイズはありません。畳屋は、部屋の形状に合わせて畳を作ります。ですから、6帖だったら、6枚全て違う大きさ、形状です。

そんなわけで、今では、畳が6枚あるから6帖、などと呼ぶ業者はいないはずです。1帖は1.62m2と決められていて、6帖は9.72m2になります。もし9.5m2しかなかったら、その部屋は5.74帖となります。

 

でも、相変わらずマジックが隠れています。例えば6帖の9.72m2ですが、これは壁の芯までの広さです。壁の内側ではありません。なので壁の厚みが25cmもあるマンションでは、内側の有効面積は、相当に狭くなっていることでしょう。

 

現代の日本の住宅平均面積は、約90m2です。これは約27坪です。もちろん、マンションやアパートも含まれていますので、一戸建てはもっと広いでしょう。

でもこの面積、50年前、前回の東京オリンピックの頃には60m2程度だったのですよ。約18坪です。しかも平均家族数は約4人。すごい人口密度で、子供個室などありえなかった時代です。

ずいぶんと豊かになりました。それでも、まだ狭いですよね。収納も足りないし。

でも、もうそんなに広がらないでしょう。これからは間取りで豊かさを得る時代ですから。物を減らし、広々とした一室空間でゆったりと生活する時代になってきています。