建築雑談

カンザス州の竜巻  本家本元の竜巻は、風速が250km/hにもなるそうです
カンザス州の竜巻  本家本元の竜巻は、風速が250km/hにもなるそうです

地震、雷、火事、親父、と言いますが、最近は最後の親父が、竜巻に変わったそうです。確かに、もう怖いお父さんはいなくなりましたし。実際の建築では、地震、火事には、かなり万全な備えが義務づけられています。もちろん被害が全く無くなる訳では無いですが、人命は確保されるでしょう。その様に法律で規制されていますので。

でも、竜巻は別です。

 

建築の構造計算というのは、大きく二つの外力に対して耐えるように計算されます。地震と風です。

地震に対する耐力は、震度7程度の地震でも崩壊しない程度にまで強度が保たれています。住めなくはなるでしょうが、壊れはしないという程度です。

一方、風に対する強度は、風の強さが建てる場所によって異なるいう前提の元に、建設地や高さによって風圧が決められていて、その風圧にも耐えるように設計されます。実際の数字は、風速30m/s~46m/sまでの範囲で、一般的に海岸地帯ほど強く設定されています。力の計算はかなり複雑で、この基準の風速にさまざまな係数を掛けたりしながら、圧力である風圧力を出して行きますが、通常は地震の方が勝っていることが多いです。

 

ただ、風で建物が壊れるのは、その力で倒れることより、窓ガラスが割れてそこから強い風が入り、屋根を吹き上げて、飛ばしてしまう事の方が多いようです。また、風で飛んできた木の幹や自動車などの衝突で破壊されることもあります。更に、屋根そのものが強い気圧で吸い上げられることもあります。

日本では、風と言えば台風がメインで、その風速から強度を考えていますが、竜巻となると、全く別の対策が必要でしょう。正直、竜巻は構造計算では想定されていません。

 

実際の話、竜巻を想定した建物となると、それは要塞になってしまいます。或いは、完全な地下住居です。果たして、そこまでの準備が必要か、となると疑問符が付きます。いや、付きました。でも、今後は分かりません。これだけ竜巻が多くなると、アメリカのカンザス州のように、竜巻用シェルターなんて物が必要になってくるかもしれません。

近年まで反対を唱えていた科学者もあった地球温暖化ですが、とうとう完全に肯定されました。地球は確実に熱くなっています。そのため、今までと違う気象が発生します。

構造検討に竜巻を加える、なんて、絶対に嫌ですが、そんな時が来るのでしょうか・・・・・