住宅の話

中古住宅の広告  住友林業のHPより
中古住宅の広告  住友林業のHPより

中古住宅や中古マンションが人気らしいです。1960年以来、日本の経済は新築住宅によって活性化していました。常に年間100万戸以上の新築住宅の着工があり、年間180万戸などというとんでもない年もありました。しかし2009年についに100万戸を切り、以降ずっと100万戸以下が続いています。

これは一つには、住宅の数が飽和状態で、新築の必要が減少したことと、そして、1980年代以降に着工した住宅の質が高く、寿命が長くなっていること等が理由と思われます。

1983年に建てたとして今年で30年ですが、特にコンクリート製のマンションなどは、構造強度などの品質に全く問題が発生していないと思います。少なくとも、私が見てきたマンションではそうでした。ただし、設備や内装、サッシや玄関ドアーなどはやはり傷んでいます。でも、600~800万円かけてリノベーションしたとしても、まだ新築よりは安いと思います。その辺が魅力の理由です。

 

木造一戸建ても同じです。よほど劣悪な環境下にあった建物なら分かりませんが、常識的な環境で、適度に手入れがされていれば築30年は、全く問題がありません。同じく設備やサッシなどには問題があるでしょうが、屋根や外装などを含め、500~1000万円で内装、設備をやり替え、外装も綺麗に出来るでしょう。後はシロアリ対策だけ施しておけば、もう30年は平気です。もちろん、建物の評価額はほとんど0円ですから、土地代だけで一軒家が手に入ります。

 

そんなカラクリが少しずつ世間に浸透してきたのかもしれません。大いに歓迎されるべきことです。何でもかんでも建替えていた過去50年間は消費優先の年月でした。これからは、自分流に生活する時代です。リフォームやリノベーションは実物を見ながら手を加えられるので、より具体的に自分流が可能です。DIYも良いですし、設計者に相談するのも良いでしょう。

 

更に中古物件の良いところは、新築では手が出ない、市街地の駅近物件にも手が届くことです。通勤に1時間半をかけずとも済むかもしれません。これも大きな魅力です。

逆に困ったのが、郊外の大型ニュータウンなどです。遠くて狭い、しかも駅まで不便という物件が多く、通勤の必要がない高齢者のみの住み家になってしまっています。やがてはゴーストタウンになってしまうのでしょう。大きな問題です。

 

これからはストックマーケットの時代です。大いに情報網を張り巡らして、優良なストックを手に入れて下さい。