住宅の話

For Sale の看板  洋画にも時々出てきます
For Sale の看板  洋画にも時々出てきます

中古物件は、リフォーム前に購入するのが断然お得だと思います。その方が価格は安いでしょうし、何よりも、自分の好きに出来ますから。仲介業者や不動産業者は、リフォームをすると言っても、間取りをいじることはまずありません。設備や内装を新品に交換する程度です。しかも、極めて低価格で行いますので、最低限の工事しかしません。それではこの先30年は心配です。

ですから、リフォーム前の物件を買取り、自分で工夫する方が安心だし、結果的に良い物になります。

 

例えば、アメリカでは中古住宅の流通は、新築の3倍ほどあります。木造住宅が主流ですが、80%程度の住宅が、壊されずに転売されています。日本では、わずかに20%程度ですから、ものすごい差です。

彼らは中古で買った家を、自分たちでリフォームします。もちろんプロの手も借りますが、DYIも結構盛んです。そうして手を入れて質を維持するか、或いは買ったときよりも綺麗に仕上げ、より高く売ることを目指します。日本では、木造住宅は10年で評価額が0円になるという変な風習がありますが、アメリカではそんなことはありません。品質と状態が良ければ高く売買されています。

 

日本でそうなるのはまだまだ先ですが、でも中古住宅に手を入れて、自分流にするのは今後流行すると思います。マンションも木造住宅も、どんどん品質は高まっていて、ちゃんと施工されていれば世界でもトップでしょう。なので、中古でも性能は劣らないと思います。余分な間仕切りを撤去して自分流の間取りに変えて、新築の気分で入居が可能です。

 

本来は、新築のマンションだって、間取りは自分流で購入したい所です。私はマンションの建替えで、49世帯分の間取りをフリープランで設計したことがありますが、入居された方々は大変満足されています。内装まで完成しないと完了と見なさない日本の法規制と役所対応に問題があるのですが、インフィルと呼ばれる内部計画と設備は、是非構造や躯体とは分けて考えて欲しいと思います。そうすれば、誰だって自分流の間取りのマンションが手にはいるのですから。

 

とは言っても、このシステムの実現はまだ相当に先です。でも、中古マンションなら、どんな形に内部をいじっても法規制はかかりません。なので構造性能などに影響のない範囲で自由な間取りが可能です。

日本人は伝統的に、家に合わせて住み方を変える習性がありました。長い間、自由な間取りは一部の富裕層だけの特権でした。

でもこれからは違います。これからはリノベーションによる、自分流の家が流行するようになると確信しています。