住宅プラン

車の大きさの目安  と言っても、10年もするとまた常識は変わると思います
車の大きさの目安  と言っても、10年もするとまた常識は変わると思います

住宅の計画で、意外と困るものに駐車スペースがあります。いや、意外とではないかもしれません。かなり困るの時もありますし、間取りや坪数を決定付ける事もあります。加えて、日本車は大きくなっています。30年前、カローラやブルーバードなどが主流だった頃は、1600~1800ccクラスが一般的で、巾が1.65m程度、長さは4~4.5m程度でした。なので駐車場の大きさは、巾2.4m、長さ5m程度で何とかなっていました。約7.5帖分です。

 

ところが、最近の車は3ナンバーが多く、巾が1.85m程度、長さは5mが普通です。そうすると駐車場は巾2.7m、長さ5.5~6mになります。約10帖の広さです。

しかも車が大きくなると旋回半径が大きくなるので、道路が4m程度だと、駐車場側を広げるなどの対策が必要になってきます。バックで入れて前向きで出る、が常識ですが、道路のどちら側から来て、どの様に切り返し、どちら側へ出るか、まで全て検討しないと後で困ったことになります。

 

加えて、一戸建てでは2台駐車が増えてきました。夫婦別々、親子別々、来客用など、特に駅まで遠い一般的な住宅街では、車は必需品となっていますし、駐車違反は厳しいし。なので、巾5m、長さ6mの駐車場は、今や一般的です。約9坪です。

1950年代には、住宅の建坪が9坪と言われていたのに、現代では車用に9坪が必要になってしまいました。豊かになったものです。

 

実は、新築なら駐車スペースは大きくして設計できますが、中古住宅の時には困ることがあります。30年前の基準で設計されているので、大きな車が入らないことがあるのです。巾が一杯で人の出入りが大変とか、車の頭が道路いっぱいでシャッターが閉まらない、など厄介な問題が起こります。新築でも、我が家の車は小さいから、なんて言って狭めに設計しても、10年もすると大きなSUVなどに買い換えてギリギリになった、なんてこともあります。

全て、敷地が狭いが故の、日本独特の問題です。

 

昔大きかったアメ車が小さくなり、コンパクトでよく走るが定評だった日本車が大きくなっています。特に都市の中心部で、その傾向は強いようです。都心のマンションでは、設計時に大型ベンツの駐車を想定しているくらいです。

庭はほとんど駐車スペースでつぶれてしまう、というのはちょっと寂しいのですが、しょうがないので、癒しのある駐車スペースの設計に心掛けています。