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おしゃれな洋風のコタツです  楽天のカタログから
おしゃれな洋風のコタツです  楽天のカタログから

1960年代にダイニングキッチン、いわゆるDKが普及して以来、食事は徐々にイスに座ってテーブルで食べるようになってきました。それでも80年代にはまだ多くの家庭が、コタツを出して板の間に座って食べている家庭を多く見掛けましたが、最近ではほとんど見掛けなくなりました。食事はイスとテーブルでするもの、という習慣が定着したのでしょう。

 

コタツが消えてダイニングテーブルになった理由には、幾つか考えられます。

まず、台所がオープンになり、食堂や居間と一体になってきたことが大きいです。90年代頃までは、台所はまだ閉鎖型か半閉鎖型が主流でした。つまり、台所の汚れ物を見せたくないとか、煙や匂いが居間や食堂に出てくる等が理由です。そうすると食堂はある程度独立して考えることができ、コタツになっても違和感はあまりありませんでした。でも、現代のように完全なオープンキッチンになり、居間食堂と一体の空間になると、食堂だけ座り式はちょっと似合いません。

 

次に、暖房方式の変化があります。エアコンが主流となり、しかもかなり温かいので、コタツまでは必要ないのと、床暖房やホットカーペットの一般化が拍車をかけていると思います。コタツは温かいけど、あくまでも足だけ。それよりは部屋全体を温めた方が快適です。この暖房の変化は大きいでしょう。

 

そして何よりも、タタミの消失が大きいと思います。板の上よりはやはりタタミの方がコタツには似合います。ゴロンとなるにしても、直接座るにしても、やはりタタミが重要な要素でしょう。それが消えてフローリング一辺倒ですので、コタツも立場はありません。ダイニングテーブルに主役を譲らざるを得ない状況です。

 

ところで最近の顕著な傾向に、居間が床座りになっている家庭の多い事があります。ソファーが無いのです。広さの問題もありますが、それよりは空間を自由に使い、模様替えを楽に行いたいという動機が強いようです。

と言うことは、食堂も座って食べる、に変わっていくのでしょうか。今のところダイニングテーブルのままのようですが。

少なくとも、日本人は空間を自分流に、自由に使い始めた事は確かです。すばらしいことだと思います。

コタツの復活。ってほど大げさな話ではないですが、我々設計する側も、自由な発想に習った方が良さそうです。