住宅の話

あたり一面家具だらけ  とても決めようがありません(ニトリのホームページより)
あたり一面家具だらけ  とても決めようがありません(ニトリのホームページより)

新築やリフォーム工事が終わりに近付き、完成間近になるとそろそろ家具のことが気になり出します。設計中は、節約のために家具は出来るだけ今のものを使う、とか最小限の家具しか買わない、と考えていた方々も、完成間近で広々としたきれいな部屋を見ると、どうしても今までの家具類が古めかしく感じてくるようです。やっぱり、食器棚は新品にしますとか、ダイニングセットは買い換えますなんて話が出ることがよくあります。或いは逆に、今までの家具は処分して、気に入った家具が見つかるまでは、仮にコタツで我慢する、なんて方もいました。

 

我々プロは、設計図から完成時の姿や空間をイメージできますので、古い家具を置いた様子が想像できますが、普通の方は完成して始めてそれに気付きます。なのでどうしても、完成間近か完成してから、あわてて家具の調達に走ることになってしまいます。設計時に同時に家具のアレンジやデザインまで決める、いわゆるインテリアコーディネートを完了させる方は、ごく一部の希な方、つまり資金に余裕のある方だけで、たいていの方は、家具とカーテンは余った予算で切り詰めて、となりますのでしょうがないでしょう。

 

今までの家具は古い、だけど新しい家具も決まらない、という方は、先のコタツで一時しのぎというのが賢い選択です。急いで調達しなくても、コタツが一つあれば一年は過ごせます。住みながら、ゆっくりと家具選びをするのは、大きさや色の感じが実感できるので、間違いのない買い物が出来ます。特に大きさのミスがありません。それが一番のポイントです。

中には、一年以上経ってもまだコタツだけ、という方もいましたが、それもまた結構。結局コタツが一番気に入っているという証拠ですから。

 

古い家では見栄えのする家具も、新居になるといっぺんに古びて冴えない家具に見えてくるものです。アンティークの高級家具は別ですが、普通の合板製家具はそんなものです。

良い家具は、リメイクで生き返ります。キズは削って消え、塗装はし直せば新品です。でも合板は、それができません。

家具を置かない、という選択も有り得ます。やっぱり、コタツに入ってゆっくり考えましょう。