自然素材1

パインの床材に天然オイル塗装仕上げ  パインには節のある物がありこれもデザインになります
パインの床材に天然オイル塗装仕上げ  パインには節のある物がありこれもデザインになります

住宅の床仕上げ材で最近の流行はフローリングでしょう。実際の設計でもそうですし、住宅雑誌を見ても圧倒的にフローリングが使われてます。流行は1990年頃から始まっていますが、その種類もかなり多くなってきています。

当初はフローリング材というと、オークやナラなどの、堅くて丈夫な、古典的な気が多く使われていました。やはり表面の硬さは重要です。日本の伝統的なフローリング、つまり板の間の仕上げ材は杉材かヒノキです。古いお寺やお金持ちはケヤキなども使っていました。杉材は決して硬いとは言えず、キズは付くし、すぐに反ってしまうし、割れることもしばしばです。でも安いので、古くから使われてきました。

 

最近のフローリングは多彩です。国産の樹木では、サクラ、ナラ、ヒノキ、カラマツなどが有名です。でも輸入材を見てみると、バーチ(樺の木)、カエデ(メープル)、オーク、イエローやレッドパイン(松)、チーク、カリン(かりん)、ウォールナット(くるみ)などさまざまです。中には、それ程硬くない木でも、表面の塗装処理によって硬くしてしまい、フローリングに使われている木もあります。

 

木は、木目の美しさと硬さで選ばれていますが、もう一つ耐久性や耐水性も重要です。その意味では、表面のワイピング塗装と呼ばれる皮膜は、優れた効果を発揮しています。木目をきれいに発色させ、強度も耐久性も高めています。特に新築のマンションでは表面のキズ防止のためにかなり強度を高め、しかもピカピカに光ったフローリングが好まれています。ホント、鏡のように光っています。あまりにも作り物のイメージが強いので、私は使ったことはありませんが。

 

一方、戸建て住宅では、無垢フローリングが密かなブームです。普通のフローリングは、ナラとかメープルとかいってもその木材は表面の数ミリだけ、その下は合板です。その方が安いし加工が楽だし、反りなども起こりにくいので便利です。でも表面数ミリだけなので、表面が剥がれたり割れたりします。無垢材はもちろんそんなことはありません。しかも木の持つ本来の香りや吸湿性などの性能もそのまま持っています。ただし反ったり曲がったりします。しかも定期的なワックスなどでの手入れも必要。人工フローリングの扱いやすさはありません。

 

無垢材に天然オイルの塗装剤を塗るだけ、という徹底した無垢フローリングは、木の性質をそのまま発揮して、冬も温もりがあり素足で歩くことが楽しくなります。手入れは大変ですが、これも自然との対話、と言えるのかもしれません。