自然素材4

丸太で作るログハウス  薪ストーブも付いて、ここまで徹底出来れば感激です
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自然素材は天然の素材です。木であったり土であったり石であったり。茅葺きの茅やワラも自然素材、ワラ床にい草表のタタミも自然素材です。これらの素材は、基本的に現代建築のような合理的でスマートな建築には馴染んでいません。もっと泥臭く無骨な素材です。それをきれいにスマートに使おうとしているのですから、しょせん無茶な話です。

 

床板の無垢材は、本来3cmの厚みは欲しいところです。反りやねじれが起きないように、しかも傷が付いたり汚れたりしたら削ってきれいに出来ますし、そうするものです。それを半分の1.5cm以下で作ろうとするところに、無理があります。

木は塗装をすると死にます。中に入った水分が抜けなくなり腐ってきます。なので基本的に呼吸が出来るように表面は無垢でなければなりません。そのため表面にオイルを塗って仕上げます。それを汚れないように塗装してしまうのでは、意味がありません。

漆喰という壁は、木舞という竹で編んだ骨組に土塗り壁で下地を作り、その上に塗装するものでした。結構厚く塗りますし、そもそも漆喰の下地も土だったのです。木の柱、竹の木舞、土の下地、漆喰、この組み合わせで漆喰はピタリとひび割れることなく納まります。石膏ボードの表面に数ミリで塗る仕上げ材ではありません。

 

と言うように、素材をそのまま使う事は結構難しい、というか、日本の古い家屋の作り方に従わないと難しい方法です。数百年から千年以上の時間をかけて完成した工法ですので、そう簡単に代理の方法が見つかるものでもありません。なので、科学技術や工業技術を使わざるを得ないし、それで良いのではないかと思います。

 

本当に天然の素材をそのまま使うと、かなり手入れが厄介です。言ってみれば、植木の手入れをするような感じです。ほったらかしでは済まないので、まめに適切な手入れが必要です。でも、タタミの虫干しや、オイルでの床磨き、柱のワックス掛けなんかそうそう出来るものではないので、やっぱり虫の付かないタタミ、塗装処理をしたフローリング、集成材に表面塗装された柱などを使うのが賢明です。

よく品定めをし、手入れ方法を検討し、適材適所で自然素材を使うのが、賢い使い方だと思います。

少なくとも、まめに自分で手入れをする人でなければ、絶対に自然素材は使ってはダメです。