リフォーム談話

シロアリにやられた柱の根本  こうなったらちょっと厄介です。その前に防虫処理をしたいところです
シロアリにやられた柱の根本  こうなったらちょっと厄介です。その前に防虫処理をしたいところです

アメリカのツーバイフォー住宅が、何故平均70年も住み続けられるのか。また、イギリスの木造住宅が何故80年以上も保っているのか。どちらも不思議です。日本の住宅で50年程度経過した木造住宅は、実際の話、かなり傷んでいます。特に土台周辺の木の痛みが激しい様です。柱の根本はだいぶ腐ったり、シロアリの被害を受けたりしていて、建替えたくなってしまいます。

 

アメリカのツーバイフォー住宅の建設現場を見たことがありますが、これといって変わった感じはありませんでした。強いて言えば、基礎がおもちゃみたいに簡単だったことぐらいでしょう。何せ、地震がありませんから、簡単な物でした。

シロアリはアメリカにもイギリスにもいます。ただ、アメリカは日本より乾燥する傾向にあり、木が乾いている感じはありました。尤も、見学したのが西海岸とテキサス州、ボストンとニューヨーク周辺でしたので、地域的な気候の特徴もあるかもしれません。乾燥した木は、シロアリは嫌います。

 

上物の建屋は、日本もほとんど無傷です。特に柱や梁に、ヒノキや松を使っている住宅では、立派なものです。ヒノキの場合、色は変わっていて古めかしいですが、カンナで一回削ると真っ白で、良い香りもしてきます。でも、多くの住宅に使われている杉の木はかなり体積が縮んでいます。水分が抜けて、やせ細ったのでしょう。

新築時に、十分に乾燥させた良質の杉を使っていれば問題はないのですが、1955年~1980年頃の高度成長時代にはその辺は無視されていたと思われます。質の悪い材木が、多く使われていたのでしょう。

 

でもアメリカのツーバイフォー住宅に使われているベイマツ材は、もっとひどい材料(失礼)です。軽くて、ひん曲がっていて、木目の粗い、節目だらけの木材です。でも、保っています。

実は、日本とアメリカの一番大きな違いは、その素材や気候ではなく、家の手入れの頻度です。アメリカ人は自宅を転売することを考えているので、とても大事に手入れをします。ウィークテーは早朝から深夜まで働きます。でも土曜日は家の手入れと芝刈りをして、日曜日には教会に行き、家族と過ごすのがアメリカ人、という話をニューヨーカーに聞きました。そうでなと、離婚される、と笑っていました。

木部のワックスやペンキ塗り、床下や庭の防虫剤の散布、壁の補修やペンキの塗り替え、地下室や屋根裏の換気など、保存に必要な事を自分達でまめに行っているそうです。そして、どれも的を射た手入れです。

 

素材よりも維持管理、が決め手のようです。これは、日本人も見習うべきでしょう。