現代建築

箱根の杜の中に沈み込んだようなポーラ美術館  箱根の環境を守りながら建っています
箱根の杜の中に沈み込んだようなポーラ美術館  箱根の環境を守りながら建っています

現代建築、というのは現代を表わしているだけで、建築の歴史の中には現代建築という時代はありません。当り前ですが、過去を振り返って始めて、時代に名前が付きます。西洋建築史で言えば、ギリシャ、ローマ建築に始まり、ロマネスク建築、有名なゴシック建築、ルネッサンス建築、バロック建築などの名前があり、これらは全て過去に遡って歴史学者が整理して付けた名前です。

 

当然ですが、バロック建築の全盛期であった17世紀には、バロック建築は現代建築であった訳です。

バロック建築の後、ロココ、ゴシックリバイバル、新古典主義などを経て、近代建築になります。モダニズムと言われ、いわゆるモダンな建築の時代で、1920年頃から1970年代頃まで続きました。頃と付けたのは、まだ最近のことで、正確に終わった時代が限定できないからです。でも、終わったことは確かです。

さて、今は現代建築ですが、どうせ50年程度しか続きません。2030年から2040年頃には次の流れにバトンタッチして、今の現代建築に何らかの名前が付くと思います。いったい何という名前が付くのでしょう。

 

近代建築は、コンクリート、鉄、ガラスによる表現が主流で、特にコンクリートとガラスは特筆に値します。現代でもカーテンウォールと呼ばれるガラス張りの建築はビル建築の主流だし、コンクリートの打放しは続いています。でも、既に過去を引きずっていると言われてもしょうがないかもしれません。既に古い、という印象です。

1990年以降は、エコや環境共生、自然などがキーワードです。屋上緑化、壁面緑化、木の家や外壁、木造の大規模建築など、自然回帰が多く取り上げられてます。建物本体が地中にあって地上には姿を現さない建築や、斜面や岩肌、草原と一体化した建築など、自然回帰の建築は増えています。

 

で、私なりに考えてみました。環境建築の時代、というのはどうでしょう。近代建築の次は環境建築。ちょっとあると思うのですが。

そして、環境建築が終わると、再び新ルネッサンスです。人間性の復興と回帰が叫ばれるような気がします。

尤もその頃は2050年頃、私は生きていません。もし当たっていたら、誰か誉めて下さい。