住宅の寿命

政府の公報から  500万~800万トンの食品が廃棄されているそうです
政府の公報から  500万~800万トンの食品が廃棄されているそうです

食品の廃棄が社会問題になっています。まだ食べられるのに、賞味期限という理由で販売できないとして、政府の発表では年間500万トン以上の食品が廃棄処分されているそうです。500万トンというのは、とんでもない数字です。そっくりそのままUNISEFに寄付できたら、世界の飢餓人口のほとんどを救うことができる数字です。

 

賞味期限、というのは、何を根拠に定めているのかは知りませんが、確かに全ての加工食品に付いています。付いていないのは、八百屋や魚屋で生で買ってきた食材だけではないでしょうか。外で買う弁当には、製造した日にちと時間が印刷されていて、何時までに食べて下さい、とう時間指定までされています。過剰、としか言いようがありませんが、製造者側としては、食中毒などを起こされては大変なので、早め早めで期限指定したいのでしょう。

我が家では平気で賞味期限を無視していますが、両親は実に几帳面に期限を守っています。両親の家で期限切れの食材をもらって来て、我が家で食べているほどです。ちなみに、両親の家はマンションの隣の住戸です。

 

実は似たような現象が、建築や住宅でも起こっています。まだまだ元気で十分に使えるのに、古い、汚い、危険、心配などの理由で解体され、日々、建替えられています。日本の木造住宅は、十年でその資産価値が急速に低減し、20年以内でゼロ円になってしまいます。一体誰がそんなことを決めたのでしょう。まだまだ住めるし、適切に手を加えれば、新築同様になると言うのに、不動産業者は勝手に価値を否定し、サッサと解体して建替えてしまいます。築20年の木造住宅と言ったら、人間で言えば壮年期でしょう。建物寿命の半分にも達していないと思います。

 

これは日本人の気質ではなく、恐らく企業側の理論だと思います。戦後の急激な経済成長は企業の発言力を強くし、その企業側に都合の良い理論が日本人を洗脳しているのだと思います。もちろんそれを保護し続ける政府も、同罪者でしょう。

500万トン以上の食品廃棄、平均寿命30年の住宅、20年で資産価値がゼロとなる住宅、これらはどれも消費文化が生み出した経済優先の感覚です。

いいかげん、ものを大切にする日本人の本質的な文化に戻して欲しいと、強く思います。