リフォーム談話

なつかしい黒電話です
なつかしい黒電話です

設備のリフォームで多いのは、トイレ、浴室、キッチンセットです。何と言ってもリフォームの大御所でしょう。でも、この数十年間を振り返ると、何気に苦労したのは、電話とインターネットの配線です。目立たないリフォームですが、どう処理するべきかが難しく、浴室やキッチンセットほどの価格にはならなくても、苦労は倍以上かもしれません。

 

電話の歴史は、1950年代の黒電話から始まります。一家に一台の黒電話は、たいてい玄関ホールか食堂のあたりにあり、その家の主の様に威張っていました。1970年頃には、親子電話という、1階と2階で切り替えて使う電話が出始め、始めて親に気兼ねなく電話が出来るようになった記憶があります。

1980年代はホームテレホンの時代で、電話が各部屋に一台という時代が到来しました。電話を各部屋に引くための配線は大変な工事でした。廊下や階段、外壁などを伝って、2階の子供部屋や寝室などに電話線を引くのですが、出来るだけ目立たないように配線するのが大変でした。

家庭用ファクシミリが出て、オタックスなんて言われ始めてすぐ、1990年代には電話はワイヤレスホンに移って行きます。折角苦労して配線した線は全て無駄になり、無線で全室に電話がつながるようになったのがこの頃です。

 

ところが、すぐにインターネットが始まりました。2000年にはADSLなども普及し、パソコンでのインターネットが住宅の当り前になり始めたのです。一旦は電話配線が不要になり、配線は居間食堂だけ、後は無線で飛ばす、という仕組みで施工した家庭では、またまたあわてて各室に電話配線を始めたものです。1980年代のホームテレホンの時代と同じ苦労が、再び始まりました。

ところが、10年もしないで、家庭内のインターネット配線であるLANは、無線へと移行して行きました。2005年頃には無線LANは一般化し、またまた電話線が不要になりました。

現在は光ケーブルの時代ですが、これは建物の外部での引き込み工事だけなので、簡単です。

 

この様に、電話配線はめまぐるしく変化し、そのたびに時代にほんろうされるように住宅設備も変化してきて、多くはリフォームで対応してきたのです。

今後はどうなるのでしょう。電話は携帯電話やスマホに代わりつつあり、国際電話はスカイプの時代です。光ケーブルは情報設備を一手に引き受けているので、いわゆる固定電話は無くなるのでしょうか。

まだまだ、時代にほんろうされる日々は続きそうです。