リフォーム談話

日本、合衆国、イギリスの中古市場の流通度の比較  日本では13%しか中古住宅が出まわっていません
日本、合衆国、イギリスの中古市場の流通度の比較  日本では13%しか中古住宅が出まわっていません

リフォームの注文がかなり多いそうです。今日、工事店と打ち合わせをしていて、社長が言っていました。マンション、戸建てを問わず、色々なタイプのリフォームの依頼が来ていて、手が足りないので2月まで着工分は既に断っているそうです。今までは無かったことで、面食らっているそうです。

新築の着工数は新聞などのニュースで大々的に報道され、景気回復のきざしが現れた、と前向きな受け取りをしていますが、リフォームの注文数の統計は取られていません。もちろん、確認申請が無いので、数の把握ができない事が理由ですが、どうやら新築以上に増加しているのかもしれません。

 

私なりに理由は二つ考えられます。

一つは、1980年代~90年代に完成したマンションの中古市場が活発になったことだと思います。ちょうど築20年~30年で、価格も下がり、駅近物件も多く、リフォームによりお気に入りの間取りに出来ることがあると思います。1981年以降のマンションは、新しい耐震基準で建てられていて、現在のマンションと構造耐力上は同一です。設備を入れ換え、間取りを一新してお気に入りのインテリアで住むのではないかと思います。

 

二つ目は、住宅メーカーの注文住宅など、戸建て住宅の品質向上が考えられます。特に1990年代以降の注文住宅はかなりの高品質で、断熱性能や遮音性能、耐火、耐震、防腐、防蟻など、あらゆる面で高い性能値を持っています。そうした住宅を中古なり相続なりで入手し、手を加えて住み続ける傾向が現れたのでは無いかと思います。設備や間取りを一新すれば、自分流の家が手に入りますので。

 

いずれにしろ、中古住宅が流通することは、資源確保、CO2対策、環境保護の全ての面で有効な手段で、大いに進めるべきです。そのリフォームが増加するのは、良いことです。

 

ただ、問題が一つ。大規模リフォームを請け負える工事店や設計事務所の少ないことです。大規模リフォームは、設計も施工も難しく、毎日が隠れた問題の対策に追われる工事です。設計者、施工者、職人の全てに高い技術力が要求されます。そのため嫌われる傾向にあり、施工能力不足になりがちです。それが、現在の状況でしょう。

手間と工事費が高く付く、と言われるリフォーム工事。それでも、地球資源の未来を考えて、促進させたいと思います。