住宅の話

木の壁、コルクの床、木の家具やキッチンセット  全てオイルフィニッシュという天然オイルだけの仕上げです
木の壁、コルクの床、木の家具やキッチンセット  全てオイルフィニッシュという天然オイルだけの仕上げです

住宅雑誌やインテリア雑誌に、木の内装が増えています。床のフローリングだけでなく、壁に張ったり、建具が全て無垢の木だったり、家具や造作が木製だったり、色々な場所で使われています。2000年頃までは、スチールやガラス、真っ白な塗装、タイルや大理石などが目立ち、都会的とかモダンとか言われていました。いわゆる無機質な空間が最も流行的な内装だったと思います。

内装だけではありません。建物全体もホワイトキューブと言って、真っ白な外壁の四角い住宅が主流でした。

 

それが現在では、内装ばかりか外壁にも木を使った仕上げがたくさん見受けられます。50年前の住宅は、外壁が杉板張りで建てられていることが多かったですが、その後は全く消え失せ、モルタル外壁、サイディング外壁、樹脂の吹付け、タイル、コンクリート打放しなどの無機質な外装が主流でした。もちろん、今でもこの外装材は主流です。でもそこに再び、木の仕上げが入ってきたのはビックリです。

 

木と言っても、昔の木とは違います。昔は杉と決まっていましたが、現代の木は、イペ、セランカンバツなどの南洋材が主流で、更に昔ながらのレッドシダーという北米材が使われています。どれも水に対してとても強く、腐ったり曲がったりすることが少ない強い木です。これらにオイルやステインなどの耐水剤を塗って使われていますので、10年に一回の割合で耐水剤を塗れば、かなりの期間、腐らずに保つと思います。

ちなみにレッドシダーという木は、明治時代頃までの木造船の材料に使われていた木材で、オイルを含ませてウッドデッキに使うなど、近年日本でも盛んに使われている木材です。

 

柿渋やボイル油など、日本古来の塗装剤も復活しています。やはり気が腐るのを防ぐ塗装剤です。オイルステイン、キシラデコールなど、昔ながらの防腐剤も健在です。

屋内では、オスモを代表とする自然塗料が有名で、さまざまな木の表面を保護して、汚れ防止をしています。内装材には、シナ、パイン、メープル、杉、チーク、ウォールナットなどの代表的な木材の他に、イエローパイン、ホワイトウッド、カラマツ、バーチなど多種多様な木材が使われていますが、オスモやチークオイルなどを擦り込み、保護されているので長持ちします。

 

ペンキは使いません。オイルで処理された木は調湿機能があるので、夏でも部屋をサラッとさせてくれます。色も木目も多種多様で、飽きることはありません。現代人は、木の柔らかさと優しさを好むようになってきたのでしょう。いいことだと思います。