英語から

ここまでプレハブ化されると、家というより物っていう感じがします
ここまでプレハブ化されると、家というより物っていう感じがします

プレハブ住宅という言葉を良く聞きます。このプレハブはprefabrication という、あらかじめ作っておくという英語を短縮したもので、建築ばかりでなく、あらゆる製品に使われている言葉です。でも、日本ではプレハブというと、住宅のことを連想する人が多いと思います。しかも、少し低価格の商品を連想するのではないでしょうか。

A prefab building is not necessarily good or bad, because prefab means the method of construction.

プレハブ建築だから良いとか悪いとかはなく、プレハブというのはあくまで建設工法を意味しているものである。

と言うわけで、言葉の本来の意味は、製造工法の分類の中の一部にすぎません。

 

プレハブというくらいですから外来語であって、外来語と言うことは、欧米にもあるという事になります。というよりも、プレハブ建築は、欧米の方が盛んです。住宅の場合は多くは木造ですが、そもそもは超高層建築を効率よく建設するために、20世紀初頭にアメリカで考え出された鉄骨による工法です。日本でも、霞ヶ関ビルという日本最初の超高層ビルでプレハブ工法が使われており、その工法は未だに超高層建築の基本的工法となっています。超高層建築は足場が立たないので、工場で作られたパーツをクレーンで持ち上げ、室内側からボルトで固定するだけで出来上がっています。正にプレハブの集大成です。

 

日本では1958年に大和工業がミゼットハウスという庭に置く小さな勉強部屋をプレハブで作り、販売したのが第一号とされています。大人気だったそうですが、とても簡易で、今で言う物置のような建物だったので、プレハブは安っぽいという印象を植え付けたのかもしれません。

現代では、多くのハウスメーカーがプレハブ住宅を販売しています。ただ、メーカーによって、工場で作られた部材の大きさは、ずいぶんと違っています。外壁や柱、梁の定尺部品程度のプレハブもあれば、部屋事に組立てられているプレハブもあります。プレハブ住宅と言うと、同じ形の家ばかりが並ぶ印象がありますが、二つとして同じ家はない、と断言するプレハブ会社もあります。そこまでいくと、いったい何がプレハブなのか分からなくなりますが。

 

部材の大小に違いはあれども、プレハブは現場作業の効率化を図り、製品の品質を安定させる大きな意味を持っています。ただ最大の欠点として、自由度の制約がありますが。

建て売り住宅の多い欧米でプレハブ化が進むのは頷けます。一方、注文住宅の多い日本では住宅建設の15%程度を占めているだけです。本当はプレハブ化を進めた方が、価格は下がるはずなのですが。

写真は、一件の家を丸ごと運んでいるプレハブの極致の写真です。ただただ、ビックリです。