10年ひと昔

環境共生住宅の姿  
環境共生住宅の姿  

2013年が今日で終わります。1年が過ぎるのは早いですが、10年を振り返ってみると、10年もあっと言う間の感があります。10年前は2003年ですが、アップル社がipodを出したのが2001年、環境問題が建築家の間で語られ、省エネやエコがブームになり始め、地球温暖化という言葉がマスコミでも語られ始めたのもこの頃からです。

 

省エネやエコは、住宅にも様々な影響を与えています。太陽光発電付き住宅が商品化され、オール電化も注目されて始めた頃です。阪神淡路大震災の経験から、電気エネルギーが最も早く復旧するという教訓を得て、復旧の遅いガスに頼らない電化住宅が脚光を浴びていました。加えて電気温水器は貯湯式なので、水道が止まっても300リットル程度のお湯が確保されているので、安心だという評価もありました。

もちろん、この教訓は正しく今でも生きています。ただ、電気代が高く、オール電化が嫌われてしまっただけです。

 

ペットに注目が当たり始めたのもこの頃でした。マンションやアパートでもペット可という条件が出始め、ペットは一人住まいの人にとっては重要な伴侶だという認識が、定着してきました。特に高齢な一人住まいの方にとっては、セラピーとしても重要な効果が立証されています。なので新築マンションの多くが、ペットを認め始めたのがこの頃です。

 

総じて、建築の世界では、環境共生という言葉が台頭していました。地球環境の保護、自然を大切に、自然素材、木造、屋上緑化、CO2削減、ゴミの分別などなど、その後の10年間の建築を予言する言葉がこれらです。そして、一部の専門家の提言が、今では広く一般化し始めていて、ようやく市民権を得た様な気もします。

やっと、というのが本音ですが、やはり10年かかるのか、というのも本音です。流行とは違うので、正しい道に誘導するには、やはりそれなりのエネルギーと時間が必要だということです。

 

恐らく、少なくとも2020年まではこの方針は変わらず、よりエコな建築、環境配慮型の建築が増えて行くでしょう。そして次は住宅です。住宅もその道を進むべきですから、私も、ローコスト、省エネ、環境配慮型住宅を提言し続けたい、と思っています。