古い木

古木で作ったテーブルの例  アンティークショップのホームページから
古木で作ったテーブルの例  アンティークショップのホームページから

新築の家の木の香りはいいものです・・・・・

と言いたいところですが、それは昔の話。現代の新築では生の木が表面に出てこないので、ほとんど木の匂いがしません。するのはクロスののりと各種建材の接着剤の匂い、更にワックスや塗料、シーリング材の匂いがほとんどです。

内装の仕上げに天然木を使うだけで、木の香りはするものですが、個別の注文住宅や、設計事務所に依頼した家でないとなかなか出来ない事ではあります。

 

新築だから新しい木、とばかりではありません。あえて古い木を使うデザインもあります。「古木」と言って、古い家屋を解体した時に出てきたまだまだ使える木を使うデザインです。つまり、アンティークですね。

この古木を専門に扱っている材木屋、というかアンティークショップもあります。日本の民家を解体した時の、太い大黒柱や床柱、梁材や床板などをそのまま置いてあります。でもお勧めは、アメリカなど海外の古木です。100年や150年以上経った外壁の板材や納屋や工場などに使っていた太い木材、その他いろいろな板材、角材、丸太などが輸入されて置いてあります。

 

使い方はいろいろ。そのままインテリアにしても良いし、厚みがあればカンナをかけてきれいにする手もあります。なにしろ100年以上経っている木ですから、カンナをかけても味があります。雨に曝され、風に吹かれて色は灰色に枯れ、表面は荒々しく削られています。でも不思議なもので、カンナをかけるとフワッと木の香りが出てきます。中はまだ生きているかのようですし、特に湿度が上がると、その香りが強くなります。

木材だけでなく、建具も売られています。格子柄などの木製の重たいドアなどが展示してあり、そのまま持って帰り、後は建具屋に頼んで似合った枠を作ってもらいます。上手な建具屋なら、同じ様な感じに古色仕上げという仕上げをして、古い感じをそろえてくれます。

 

木というのは不思議な素材です。弱いようで強く、堅いようで柔らかく、新建材より遙かに長く保ちます。香りはアロマで、吸湿性があって部屋の環境を保ってもくれます。100年以上かかって育った木が伐採された後100年経って我が家にくる。そしてそこでまた50年以上生き続ける。住む人まで長生きしそうな、そんな力を感じます。