木の外壁

近所で見つけた、木造外壁の山小屋風の住宅
近所で見つけた、木造外壁の山小屋風の住宅

この数十年、木の外壁の新築住宅を見ていません。でも、法改正があって、条件さえ揃えば木の外壁が使えるようになってから、建築雑誌で盛んに取り上げられるようになりました。といっても、やっぱりごく限られた建物だけですが、最近我が家の近所でも、木の外壁の住宅を見つけました。一瞬、違法建築かな? とも思いましたが、恐らく改正基準法後の住宅なのでしょう。ちょっと、感動です。

 

都市近郊の都市計画地域内では、ほとんどが防火地域か準防火地域に指定されてます。防火地域は本当の都心部か、主要幹線道路の両側だけですが、準防火地域は広域に広がっていて、例えば我が家の周辺の住宅街は、全て準防火地域に指定されています。準防火地域では、木造住宅は普通に建てられますが、外壁や屋根が燃えにくい材料で仕上げないといけません。なので木の外壁や屋根は禁止されていました。

ところが一昨年に基準法の改正があり、防火性能のある外壁の表面なら、表面仕上げ材として木を張っても良いことになりました。なので、木の外壁の家が成立するようになったのです。

 

でも、木の外壁なんて、すぐに腐ったり傷んだりするから、手入れが大変でしょ・・・。って思っている人も多いと思います。確かに30年前の木の外壁はそうでした。5年ごとにペンキを塗らないと、割れたり、腐ったりしてしまいます。

ところが、最近の科学の進化をあなどってはいけません。天然木でも寿命が格段に延び、下手に樹脂塗料を吹付けた外壁より、長持ちしたりします。木そのものが、南米や東南アジアなどの丈夫な木が輸入されていることもありますし、同じ木でもさまざまな物理的や化学的処理をしたり、天然オイルを含芯させたり、時には表面だけを焼いて処理したりと、色々な方法で寿命が延びています。塗装材の樹脂は紫外線に弱いので、10年程度で全面的吹き替えが必要ですが、木なら、同程度の期間でオイルやステインの重ね塗りをする程度でも十分な耐久性を発揮してくれます。

 

木の外壁の良いところは、年を重ねて風化すると、独特の味が出てくることにあります。もちろん夏の暑さを和らげる効果は大きいし、住宅としての優しさが滲み出てきます。

和風も洋風も、更に山小屋風、別荘風なんかも表現できます。

私も使ってみようと検討中です。今までの住宅と違った柔らかさを出せそうで、楽しみです。