トイレの場所

シンプルで機能的で美しいbathroom  いつかはこうなるように思えます
シンプルで機能的で美しいbathroom  いつかはこうなるように思えます

以前、洗濯機の置き場所について書きましたが、洗面所に洗濯機を置く習慣の日本としては、トイレが洗面所に入るのはまだまだ難しいのかな、とも思ってしまいます。世界各国、多くの国でトイレは洗面所と一緒で、更にシャワーや風呂とも一緒です。いわゆるbathroomですが、先進諸国でトイレだけが常に単独で設置されている国は、日本だけかもしれません。

欧米では、中世から排泄は部屋で行われていました。podと呼ばれるおまるの様な蓋付きの容器に排泄して、中身を屋外に捨てに行っていたからです。日本のように、穴を掘って汚物を溜め、農作物の堆肥にするという習慣がなく、溜めることなく土の中や川に捨てられていました。そのおまるでする習慣が、お風呂や洗面の普及で水回りとしてまとまり、風呂、洗面、トイレというbathroomにまとまった、という歴史があります。

日本では、つい最近まで汲み取り式だったため、現代になってもトイレは不浄の場で、個室を維持しています。

 

でも、小家族のマンションなどでは洗面所とトイレを一体とすることはかなりのメリットがあります。無駄な動線や建具、壁が無くなり平面計画が作りやすく、広々としてきます。高齢者対応もしやすく、出入りも楽です。なにより広々として、掃除が楽です。でも3人家族が限度で、4人以上の家族ならならトイレが2ヶ所にならないとかえって不便でしょう。なので、家族数や規模を考えないと失敗してしまいます。

 

加えて小家族でも、洗濯機が洗面所にあると、お客さんが来た時などには注意が必要になってしまいます。洗濯物が置いてあったりしたら恥ずかしいですから。なので、トイレと洗面所と洗濯機の関係は、これからの住宅設計の大きなテーマとなるでしょう。

日本のトイレは世界有数の便器を持っています。これほど賢く清潔で便利な便器は、他の国にはありません。特にタンクレスは大進化だと思います。なので、清潔で美しい洗面所として独立し、洗濯機が台所に近付いて洗濯室になるのがこれからの住宅設計だと思うのですが、なにせ、長~い習慣ですので、まだまだ時間がかかりそうです。

でも、少しずつ、その方向に進めて行きたいと思っています。