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1956年に建てられた住宅の床下収納  ずいぶんと大きくて便利そうです
1956年に建てられた住宅の床下収納  ずいぶんと大きくて便利そうです

一年で一番寒い時期になりましたが、この20年以内に建てられた家やマンションに住んでいる人は、きっと寒さ知らずだと思います。いくら戸外が冷えても、断熱性能の高い室内は暖かいはずだからです。我が家はマンションですが、日中誰もいないで夜帰宅して温度計を見てみると、どんなに寒い日でも17度位にしか下がりません。もちろん暖房は一切無し。方位は東南向きで、午後は日が陰ってしまいます。夫婦揃って終日外出し、全く火の気が無くても、そんな状態です。ものすごい断熱と蓄熱性能です。

 

でも、実は喜んでばかりはいられない事もあります。温かいのはよいのですが、逆に寒い場所も無いのです。つまり、家中がそんな気温で、寒い場所がないので、例えば野菜やみかんなど、少し寒いところに保存したい物もみんな暖まってしまうのです。妻は白菜や長ネギなどは、バルコニーに出して保存していますが、そこでさえ日中は陽が当たって暖まるので、必ずしも保存に適した場所ともいえません。

 

1960年頃までの家には、台所の床板を上げると、その中が床下の収納場所になっていました。床下は風が通っていて気温が低く、漬け物、根菜、ビールなどの貯蔵には最適でした。最近の住宅でも床下収納がありますが、正に自然の貯蔵庫です。

でも、マンションだとその貯蔵庫が無いのです。うっかり2~3日放置しておくと、野菜類でもすぐに傷んでしまいますし、お餅はカビだらけ。パンも気をつけないとカビが生えますし、ジャガイモは芽を出します。なので、最低でも野菜類は、すぐに冷蔵庫に入れないといけません。

 

戸建ての住宅でも同じです。高断熱で高気密の最近の住宅は、家中の全ての場所が温かいので、うっかりするとすぐに腐ったり傷んだりしてしまいます。

天然の冷蔵庫がすぐ外にあるのに、人工の冷蔵庫に入れないといけません。でも、冷蔵庫はいつでも満タンで、大きな根菜はまず無理。とにかく急いで食べるしかありません。

 

快適なのは良いのですが、やっぱり台所の床下保存が懐かしいです。狭い既成の床下収納ではなく、床下保存を復活させましょうか。でも、ちょっとゴキウリが心配ではありますが。