鏡台

dresserの起源はこんな感じだったと思います
dresserの起源はこんな感じだったと思います

鏡台、という言葉の響きが、何となくレトロな感じがする方も多いのでは。事実、最近の若い女性や主婦の方々には鏡台を持たず、洗面所の鏡で化粧をする人が増えています。なので、鏡台というと母親をイメージし、特に三面鏡等というと、一世代前ってな感じもあります。化粧品に水を使うことが多くなったのでしょうか。私はよく分かりませんが、洗面所の鏡を使う女性が増え、私の妻も洗面所でいつも化粧しています。

 

鏡は日本では神聖なもので、神事に使われてたのが始まりです。銅鏡の存在は誰もが知るところでしょう。江戸時代にはかなり庶民にも広まり、鏡は女の命、等という言葉も残っています。ガラスが一般化し、鏡の質も向上した今となっては、鏡を女の命と思う女性も少ないでしょうが、女性にとって鏡無しの生活は考えられないでしょう。

 

Dressing table という言葉は欧米でも古くから存在し、ガラスの鏡は14世紀には存在していました。日本の19世紀と比べると、ずいぶん昔から欧米の女性は鏡の恩恵を受けていたと思います。言葉の起源からすると、Dresserがありそこに鏡が付いたという順序だったようです。Dresserは日本で言う整理ダンスで、引出しの付いた小型の収納です。その上に鏡が置かれ、言葉の通り洋服を着るときに写しだし、更に化粧もしたのではないかと思います。

日本にはもともとderesserがありません。なので、金属製の鏡は単体で進化し女性の化粧の道具といて使われ、小さな小物の収納と合体して鏡台として成立しました。なので、鏡台の英訳がdresserというのは、ちょっと違っています。

 

住宅が広く、寝室に十分な広さがあり、しかも寝室の隣に洗面所やクローゼットが備わっていれば鏡台は引き続き住宅の中に存在したでしょう。でも実際は全て逆で、寝室は狭く、洗面所は共用で離れていて、唯一クローゼットのみがあるのが現実で、鏡台を置くスペースなど無いというのが一般的のようです。なので鏡台がレトロになりつつあるのでしょう。

逆に、洗面所の流しは洗面化粧台として進化し、powderroom の様な位置づけになってきました。なので化粧品やヘアーセットの用品を納め、もちろん歯磨きもコンタクトレンズもここで行い、鏡と体重計で全身をチェックする場所も兼ねなければなりません。

 

機能的ではあります。でも、男性としてはひげそりの場所だったはずなのに、何か占領された感じです。

と言っても、鏡台の前で寝化粧をしながら髪を梳かす妻の後ろ姿、なんて見る気もないのでこれでもかまわないと言えばかまいませんが・・・・・