価格高騰

景気は回復しているようです
景気は回復しているようです

景気回復、円安、インフレなどなど、最近の新聞を賑わしている言葉ですが、建築業界では早くも価格高騰が始まっています。本当に敏感、としか言いようがないのですが、何しろ資源のほとんどを輸入に頼っている日本ですから、アルミや鉄の原価が上がり、プラスチックや塩ビの材料の石油やナフサが上がり、圧倒的な職人不足なのに仕事が急激に増えたので、手間賃も値上がりしています。何せ、材料も職人も大量に必要な建築工事ですから、あっと言う間に建設費が値上がりしているという訳です。

 

既に、1割近い高騰です。で、4月から消費税が上がりますが、今年中に2割近くまで上がるような気もします。恐らく職人確保のために、賃金はどんどん上がって行くでしょうから。

特に大手のゼネコンや公共事業が手間賃を上げて行きます。工期が限られていて、遅れることが許されない工事が多いからです。マンションの引き渡し、店舗のオープン、施設の利用開始など、半年や1年も前から期日が決まっている事ばかりなので、あらゆる手を使って職人をかき集めてきます。一番の手が、賃金を多く支払う方法で人集めをしますので、すぐに職人の手間賃が上がってしまうと言うわけです。

 

バブル景気の時も同じでした。日本中から職人を集めて来て都内のアパートに入居させ、とにかく当面の工事を終らせる手段を取りました。でも、今回はバブル以上に深刻だと思います。何しろ、職人の絶対数が少ないのですから、集めたくても集めようがありません。バブルの時も外国人労働者が大量に日本に来ましたが、正直なところ、日本の施工精度には着いてこれません。なので、建築、特に住宅工事には無理です。土木関係なら良いでしょうが。

 

戸建て住宅が一番の危機です。ここ数年は、じっくりと作り込みが出来たのですが、これからは再びプレハブの天下でしょう。リフォームも工務店に嫌われそうです。何しろ新築より手間が掛かりますから。

中古住宅の流通の活性化、省資源、リサイクル、中古マンションの再利用などなど、不景気な時代には物を大切にする言葉が主流でしたが、どうも再び、スクラップ・アンド・ビルドの時代に突入しそうな気がします。